留萌市警察

留萌市警察の歴史

留萌市警察（るもいしけいさつ）は、北海道留萌市にかつて存在した自治体警察です。この警察署は、旧警察法の施行に伴い、1948年（昭和23年）3月7日に設置されました。それ以前は、北海道警察部（旧北海道庁警察部）が管轄していましたが、同年3月1日には、北海道警察部管轄の留萌警察署が留萌市警察署に改名され、新たに自治体警察としての役割を果たし始めました。

発足と変遷

留萌市警察署が設立された背景には、旧警察法の施行がありました。この法律により、従来の北海道警察部が解体され、各自治体が独自に警察組織を持つことが可能になりました。留萌市警察署はこの新たな体制のもとで、市民の生活の安全を守るために活動を開始しました。

しかし、その後の1954年（昭和29年）6月8日、新警察法が公布され、国家地方警察と自治体警察が廃止されることとなりました。これにより、北海道は新たに都道府県警察としての体制を整えることになり、留萌市警察署も影響を受けました。同年7月1日には、留萌市警察署は北海道警旭川方面本部留萌（市）警察署と改称され、実質的には姿を消すこととなりました。

ただし、翌8月には第9回国民体育大会が開催され、昭和天皇と皇后両陛下が道内を訪れる予定があったため、実施の日までの約2ヶ月間は従来の名称で運営されることが決定されました。実際に留萌警察署が新たな名称に変わったのは、9月1日からでした。

組織構成

留萌市警察の当初の組織は、以下のような構成でした。署長には河井喜太郎が就任し、警視としてその責任を全うしました。また、他の役職には警部が1名、警部補が2名、巡査部長が5名、そして最も多くの巡査が39名配置されていました。警察署は1か所、すなわち留萌市警察署が存在し、さらに7か所の巡査派出所および巡査駐在所が設けられていました。これにより、地域の治安を維持するための体制が整えられていました。

結論

留萌市警察は、短い間ではありましたが、地域社会の安全を守るために活動していました。新しい警察法に伴い、北海道全体の警察組織が再編される中で、留萌市警察署の役割は変わらざるを得なかったものの、市民の要求に応える形で地域に密着した警察活動を展開していました。現在では、その歴史を振り返ることで、警察制度の変遷を学ぶ良い機会となっています。

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