略語

略語とは

略語とは、特定の語の一部分を省略あるいは簡略化した形でありながら、元の言葉の意味を保持している言葉のことを指します。また、広義に言えば、頭字語なども含まれます。相似する概念には省略語や短縮語があり、地名や人名、団体名などの正式な名称を省略したものは略称と呼ばれています。

略語の目的

略語が使用される主な理由には、発話や筆記、音声の入力、通信及び印刷など行う際に長い語形によって生じる煩わしさを解消するためです。さらに、特定の仲間以外の人には意味が理解できないようにするため、隠語的な略語が作られることもあります。

日本語における略語の形態

日本語における略語の形態には以下のようなものがあります。

和語・漢語の略語

• - 形態素の音声を忠実に取り入れたもの 例として、国際連合は「国連」として知られます。
• - 形態素の音声面をぼかすもの 例として、警察は「サツ」と呼ばれます。
• - 形態素を捨てたもので、文字に基づくもの 例として、東京と横浜を合わせた「京浜」などがあります。
• - 欧文の略語法に倣ったもの 例は「日本放送協会」から作られた「NHK」です。

外来語や和製英語の略語

• - カタカナ略語：カタカナで簡略化する形。
• - 単一語の省略型（例：アルバイトが「バイト」）や複合語の前後省略型もあります。
• - 頭字語型（例：パーソナルコンピュータが「パソコン」）なども含まれます。

アルファベットを使用する言語における略語

アルファベットを使った言語の例では、主に以下の手法が見られます。

• - アクロニム：複合語の各単語の頭文字を並べて、通常の単語のように発音するもの。例えば、NASAなどがこれに該当します。
• - イニシャリズム：頭文字を一つずつ発音する形式で、FBIがその一例です。
• - 切り捨てによる省略：単語を短縮して表現する方法です。たとえば、Internetが「net」に変わります。
• - 混成語：二つ以上の語が組み合わさった新しい言葉を作ります。

中国語における略語

中国語でも略語は多く見受けられ、いくつかの形態に分けられます。

• - 縮略や簡称：語の一部を省略したものや、名称を簡略化した例が含まれます。（例：北京大学は「北大」と呼ばれます。）

総じて言えることは、略語はコミュニケーションを簡便にし、言葉の使用を効率的にするための重要な手段であるということです。日本語を含め、多様な言語において様々な略語が存在し、それぞれの文化的背景や特性を映し出しています。

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