畺良耶舎

畺良耶舎（きょうりょうやしゃ）

畺良耶舎（きょうりょうやしゃ、梵: Kālayaśas、カーラヤシャス、382年 - 443年）は、4世紀から5世紀にかけて活躍した、西域出身の仏教僧であり、翻訳者（訳経僧）です。彼は仏教の教えの中でも、特に阿毘曇（仏教の教理を分析・体系化したもの）と律（戒律）に精通し、その深い知識を持っていました。また、禅観（止観）と呼ばれる瞑想の実践にも造詣が深く、三蔵（経蔵、律蔵、論蔵の三つに精通した僧）として知られていました。

生涯

畺良耶舎は、その生涯において、多くの経典を翻訳し、仏教の教えを広めることに貢献しました。特に禅観の分野においては、その深い理解と実践によって、多くの人々に影響を与えました。

南朝宋の元嘉年間（424年 - 453年）の初め頃、彼は都である建康（現在の南京）に赴き、鍾山にある道林精舎に滞在しました。そこで、僧侶の僧含の依頼を受け、経典の翻訳に従事しました。彼の代表的な翻訳には、『観薬王薬上二菩薩経』や『仏説観無量寿経』などがあります。これらの経典は、仏教の信仰や実践において重要な役割を果たしています。

元嘉20年（443年）、畺良耶舎は蜀方面へ仏教を伝えるための旅の途中で、江陵（現在の湖北省荊州市）にて亡くなりました。享年60歳でした。

人物

畺良耶舎は、仏教の教えを深く理解し、実践した僧侶として知られています。彼の翻訳した経典は、後の仏教の発展に大きく貢献しました。また、彼の禅観に関する知識は、多くの人々に影響を与え、仏教の瞑想文化の発展にも寄与しました。

脚注・出典

特に記載なし

関連項目

訳経僧

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