痛快!エブリデイ

『痛快!エブリデイ』の概要

『痛快!エブリデイ』は、関西テレビが放送していたローカル情報番組です。この番組は1993年4月に桂べかこと笑福亭松葉を司会にスタートした、『やる気タイム・10』を前身としており、半年後の1993年10月4日に番組名を『痛快!エブリデイ』に変更しました。番組は主に主婦をターゲットに、社会問題や日常生活に役立つ流行アイテムなど、幅広いジャンルの情報を取り上げてきました。

番組は当初はモノラル放送で行われていましたが、2008年からはステレオ放送に切り替わり、同時にオープニングテーマやスタジオセットもリニューアルされました。放送開始以来、番組は関西の地域の人々に愛され続け、最高視聴率は2001年1月に記録した16.2%でした。

さて、2004年からは企画を大幅に見直し、特に火曜と金曜には生中継を廃止し、2008年1月のリニューアル時にはニュースコーナーを新設しました。これまで扱われてこなかった芸能ニュースやゴシップも取り上げるようになり、番組の内容が多様化しました。

番組の終了

しかし、14年9ヶ月の歴史を持つこの番組は、2008年6月に終了しました。終了の背景には、関西テレビの制作費削減や、視聴者と心で繋がる後継番組を制作するという意向などがあったとされています。後継番組は『ごきげんライフスタイル よ〜いドン!』で、こちらはニュースや芸能にこだわらず、街のトピックやライフスタイルに焦点を当てています。

阪神・淡路大震災への対応

特筆すべきは、1995年の阪神・淡路大震災発生時の番組の対応です。震災直後から通常の企画を休止し、震災関連の情報に特化した内容を放送しました。「危機の報道より安心のための生活情報」というコンセプトのもと、被災者に向けた生活情報や安否確認のビデオレターを放送し、司会者の桂南光が現地を訪れてインタビューを行うなど、情報提供に尽力しました。また、震災から4日後には「痛快!エブリデイ 阪神大震災緊急特番」も放送されました。

エブリ寄席や大喜利企画

毎年8月には「エブリ寄席」が放送され、主に漫才やコント、落語が行われる一大イベントとなっていました。この企画では、南光が司会を務め、ゲスト出演者たちが個性的なネタを披露しました。番組が終了した後も、「扇町寄席」としてそのスタイルは継続されています。さらに毎回の放送では大喜利も実施されており、観客が笑いを誘う瞬間が数多くありました。

放送時間と出演者

『痛快!エブリデイ』は月曜から金曜の午前9時55分から11時10分まで放送されていました。主な出演者には桂南光と関純子が名を連ね、他に笑福亭松葉や吉岡美賀子、阿部宏美などがいました。また、数々の人気コメンテーターやリポーターも参加し、賑わいを見せていました。

終わりに

長きにわたり多くの人々に支持された『痛快!エブリデイ』。その豊富なコンテンツと温かい人間味あふれる対応には、視聴者の心を掴むだけの魅力がありました。今後もその精神は後継番組に受け継がれていくことでしょう。

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