痛快!ロックンロール通り

ドラマ『痛快!ロックンロール通り』

『痛快!ロックンロール通り』は、TBS制作のライトコメディタッチの青春ドラマで、1988年1月から3月まで放送されました。主演は沢口靖子と後藤久美子で、彼女たちのダブル主演が話題を呼び、視聴率も20%を超えるヒット作となりました。物語は、異母姉妹である二人が夢を追いながら直面する様々なトラブルを描いています。

あらすじ

北海道の函館市から東京へ引き取られた中学生の山口あかね（後藤久美子）は、22歳でバスガイドの岩下みどり（沢口靖子）と一緒に生活を始めます。みどりはプロレスとロックが好きで、ロックンローラーを夢見る一方、音楽的才能は乏しく、音痴です。そんな彼女が自称音楽教師の矢吹譲二（三浦洋一）から音楽レッスンを受けることになりますが、本業は落ちぶれた元ロックスターで、金銭目的で無理に付きまとわれることから、二人の関係が始まります。

ところが、矢吹は間もなく彼の娘マリを連れてきて居候生活が始まり、4人の共同生活が展開されることに。家族の絆や夢の実現に向かって励む様子は、見ている観 audienceに共感を呼び起こします。あかねは剣道と料理が得意で、みどりのことを慕いながらも性格の違いからいつも衝突しますが、互いに支え合う関係が描かれています。彼女たちの周りには、同僚のバスガイドの大川のぞみ（小林聡美）や、矢吹をライバル視する気弱な若頭・黒沢竜二（関根勤）など、個性的なキャラクターが登場し、ストーリーを盛り上げます。

キャラクター

• - 岩下みどり（沢口靖子）: 美人の独身バスガイド。ロックが好きで、妹の幸せを願い、時にはおせっかいになり衝突も。
• - 山口あかね（後藤久美子）: クールな中学生で、剣道と料理が得意。みどりや周囲の人々との相対的な関係を持つ。
• - 矢吹譲二（三浦洋一）: 落ちぶれた元ロックスターで、居候しながら次第にみどりに心惹かれていく。
• - マリ（小泉朋子）: 矢吹の娘で、居候先の家族の絆を深める要因となる。
• - 大川のぞみ（小林聡美）: みどりの同僚で、ドタバタを巻き起こしつつも友人関係を築く。

製作の背景

本作は、主演の二人が人気絶頂の若手美人女優であったことから、放送前から多くの注目を集めました。同時に、『セーラー服通り』や『痛快!OL通り』などの成功したシリーズからのキャスティング手法も踏襲されています。これにより、視聴者に親しみやすい作品となり、各回20%を超える視聴率を記録しました。

また、ドラマの中でロックンロールがテーマとして位置づけられており、出演者たちによる演奏や歌唱のシーンも魅力のひとつです。主題歌はTM NETWORK|TM_NETWORKの「RESISTANCE」、挿入歌には沢口靖子や後藤久美子の楽曲も使用され、音楽ファンにも支持されました。

エピソードと関連情報

全12回の放送が終了した後、1989年には後日談として『コンビ復活!!特別企画 痛快!ロックンロール通りファイナル』が放送され、ファンの期待に応えました。また、映像ソフトも発売され、古くからのファンにとっても手元に置いておきたい作品となりました。

多彩なキャラクターと心温まるストーリー展開。そして、青春の苦悩や喜びを描いている本作は、今でも多くの人々に愛され続けている作品です。

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