登壁 (ゲーム・オブ・スローンズ)

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン3 第6話「登壁」

概要

HBO制作のファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン3「戦乱の嵐-前篇-」の第6話「登壁」は、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本を、アリク・サカロフが監督を務めた。

タイトルは、壁を登る〈野人〉の一団と、ピーター・ベイリッシュ公が語る、社会の混乱は野心家にとっての梯子であるという比喩を指している。

このエピソードでは、キングズランディングでの政略結婚、リヴァーランドでのメリサンドルの暗躍、そして北部の情勢、〈壁〉の向こう側でのジョンとイグリットの決死の行動が描かれる。

あらすじ

キングズランディング

タイウィン・ラニスター公は、レディ・オレナと対面し、サー・ロラスとサーセイの結婚を強引に進めようとする。二人の間で、年齢や過去の噂、ロラスの同性愛について辛辣なやり取りが交わされる。タイウィンは、ロラスが結婚と相続の権利を放棄しなければ〈王の盾〉に入れると脅し、オレナは最終的に結婚を承諾する。

サンサはロラスと会うが、その様子を見ていたサーセイとティリオンは、互いの強制された結婚について語り合う。ティリオンは、〈ブラックウォーターの戦い〉で自分を殺そうとしたのはジョフリーであることを突き止める。その後、ティリオンはサンサに、ロラスではなく自分が結婚相手になると告げる。

一方、ヴァリス公はピーター・ベイリッシュ公を玉座の間で見つけ、ベイリッシュ公がロスの件でヴァリス公を非難する。

リヴァーランド

アリアはメリサンドルを見つけ、〈旗標なき兄弟団〉の隠れ家に連れて行かれる。メリサンドルは、ベリック・ドンダリオンが蘇ったことに衝撃を受け、ジェンドリーを〈光の王〉のために連れて行く。アリアは、〈兄弟団〉がジェンドリーを売ったことに嫌悪感を抱く。メリサンドルはアリアに予言をし、二人は再会することを告げる。

ロブはフレイ家の代表と会い、キャスタリーロック攻略のための同盟を話し合う。フレイ家は、ロブの公式な謝罪、〈ハレンの巨城〉の領地、そしてエドミュアとウォルダー・フレイ公の娘ロズリンとの結婚を要求する。エドミュアは渋々ながらも結婚を承諾する。

〈ハレンの巨城〉では、ルース・ボルトンがジェイミーとブライエニーと食事をする。ルースは、ジェイミーをキングズランディングに送る代わりに、父親に自分が腕を失わせたのではないと話すように要求する。ブライエニーは反逆幇助罪で拘束される。

北部

オシャとミーラの間で緊張が高まる中、ブランが仲裁に入る。ジョジェンは発作を起こし、ミーラは緑視のせいだと説明する。ジョジェンは、緑視の中でジョンが〈野人〉と一緒にいるのを見たと語る。

シオンは拷問され続け、自分が誰でどこにいるのかを答えられなければ小指を切り取られると脅される。シオンは最終的に屈服し、指を切り取ってくれと懇願する。

〈壁〉の向こう側

サムとジリは〈壁〉に向かう途中でキャンプをする。サムは黒曜石の短剣をジリに見せ、〈黒の城〉について話す。

〈壁〉のふもとでは、トアマンド率いる〈野人〉の一団が壁を登る準備をしている。ジョンとイグリットは、登壁と二人の関係について話す。イグリットは、ジョンがまだ〈冥夜の守人〉に忠誠を誓っていることを知っていると言う。登壁中、イグリットが氷に亀裂を入れ、数人が命を落とす。ジョンは自分とイグリットを救い、二人はともに壁の頂上に辿り着く。七王国の風景を目の当たりにした二人は、抱き合ってキスをする。

製作

このエピソードは、原作『剣嵐の大地』の第31、36、38、47章に基づいて、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによって脚本が書かれた。

評判

このエピソードは、初回放送で550万人、再放送で127万人の視聴者数を記録し、18-49歳層では2.9%の視聴率を獲得した。これは、当時としては最高記録であった。

参照

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
Official U.S. website HBO

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