白ハト食品工業

白ハト食品工業株式会社の概要

白ハト食品工業株式会社は、大阪府守口市に本社を置く食品メーカーで、長い歴史を持つ企業です。1947年にアイスクリームの製造・販売を開始し、以来70年以上の間に多様な商品展開を行っています。スイートポテトをはじめとしたサツマイモ菓子や、たこ焼き、さらにナチュラルスイートポテトなど、豊富なラインナップで消費者に親しまれています。

事業の軌跡

白ハト食品工業は1947年、当初はアイスクリームメーカーとしてスタートしました。大阪市内の映画館や駄菓子屋に自社ブランドのアイスクリームを卸して好評を博しましたが、冷凍庫の普及が低い時代背景もあり、冬の間は苦戦しました。そのため、冬季には餅やシュークリームなどの製造を行い、売上の維持を図っていました。

1970年代に入ると、冬期の需要を見込んでスイートポテトの販売に乗り出し、ここから会社の方向性が定まりました。女性に好まれる「いも・たこ・なんきん」の商品開発に特化するようになり、スイートポテトや中華ポテトなどの人気商品を次々と世に送り出しました。特に1975年に登場した中華ポテトは、大阪地域で大学芋と呼ばれるほどの愛されアイテムとなりました。

1980年代に入ると、たこ焼きのブランド展開にも着手し、1973年に発売した白ハト印明石焼から始まり、1976年にはたこ焼きの販売も開始しました。今では「たこ家道頓堀　くくる」として知られ、国内外で多くの出店を持つまでに成長しています。2016年3月時点で、国内にはおよそ100店舗、海外にも7店舗を展開しています。

主要商品と特徴

白ハト食品工業の主力商品は、ポテトを使ったスイーツや料理です。特にポテトアップルパイ、大学芋、中華ポテト、スティックポテト、ナチュラルスイートポテトなど、サツマイモを活かした商品展開に力を入れています。また、「おいも株オーナー制度」を通じて、消費者と商品生産のつながりを深める新しい試みも行っています。

施設と展開

本社は守口市にあり、他にも東京の営業所、宮崎工場、茨城なめがた工場を構えています。2020年代に入り、リモートワークが普及したため、都心でのアクセスの良さを活かした東京営業所の重要性も増しています。また、農業生産法人を設立してサツマイモの栽培にも注力するなど、食の安全と品質保障にもしっかりと取り組んでいます。

未来への展望

これまでの歴史を深く掘り下げ、将来に向けて新たな挑戦を続ける白ハト食品工業。今後も『いも・たこ・なんきん』のエッセンスを活かしながら、新商品開発や海外展開を進めていくことで、更なる成長を目指しています。消費者とのつながりを大切にし、地域の生産者と共に歩む姿勢が今後の企業戦略の鍵となるでしょう。

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