白井俊行

白井 俊行（しらい としゆき）

白井俊行は、日本のアニメーション業界において著名なアニメーター、演出家、監督として知られる人物です。彼はufotableに所属しており、数々のヒット作に技術を注いできました。彼のキャリアは、スタジオロンでの活動を経て、友人である三浦貴博の紹介を受けてufotableに参加したことから始まります。彼の初仕事は、アニメ「テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION」のテセアラ編第1話です。

白井は当初、演出家を目指していなかったものの、アニメ「Fate/Zero|Fate_Zero」との関わりを通じて演出に興味を持つようになりました。特に第16話「栄誉の果て」では、作画監督としての役割を果たし、ufotableの演出家・栖原隆史のスタイルに感銘を受けました。彼の演技がついに実を結んだのは、『Fate/Zero|Fate_Zero』のBD特典「お願い アインツベルン相談室」での初演出です。さらに、劇場短編アニメ「Fate/ゼロカフェ」でもアニメーションディレクターを務め、オープニングの絵コンテを担当しました。

特に『Fate/stay night|Fate_stay_night [Unlimited Blade Works]』では、テレビアニメでの初絵コンテ及び演出を担当しました。また、建築を学んだ知識を生かして美術設定にも携わり、作品の魅力を引き出しました。ufotableの代表取締役社長である近藤光氏は、彼のスキルを非常に高く評価しており、若手オタクながらも重要なカットやエピソードを任せられる存在として期待されています。

白井の演出技術は『Fate/stay night|Fate_stay_night [Unlimited Blade Works]』の最終話、第24話「無限の剣製」において特に際立ちました。原作者である奈須きのこからは、その職人技に対する称賛の声が寄せられ、視聴者からも高い評価を受けました。彼の手掛けたアニメ「鬼滅の刃」においては、第19話「ヒノカミ」において絵コンテ及び演出を担当し、原作者の吾峠呼世晴からは、涙なしには見られない素晴らしい仕上がりだと評価されました。また、このエピソードは海外の評価サイトMyAnimeListにて歴代最高クラスの97％以上の評価を得るなど、国際的にも称賛されています。

白井俊行のスタイルはアクション重視の演出に特徴があります。2017年には「活撃 刀剣乱舞」で初めて監督業を務め、彼の色彩豊かな視覚表現とダイナミックな演出が好評を得ました。

白井俊行の業界での足跡は多岐にわたり、数多くのテレビアニメ、劇場アニメ、OVA、Webアニメ、そしてゲームに関わり、多くの作品で原画や作画監督、演出家として才能を発揮しています。彼の作品リストには『ARIA The NATURAL』や『Fate/Zero|Fate_Zero』、『鬼滅の刃』など、アニメファンにはおなじみのタイトルが並んでいます。今後も彼が手がける作品に注目が集まることでしょう。

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