白冰冰

白冰冰（パイ・ピンピン）：台湾のエンターテイナー、社会運動家

白冰冰（パイ・ピンピン、Pai Ping-ping、1955年5月17日 - ）は、台湾を代表するアイドル・歌手であり、社会運動家としてもその名を知られています。日本の漫画原作者・梶原一騎と結婚していた時期もありました。

略歴

歌手としての活躍

白冰冰は、台湾の基隆市で貧しい家庭に生まれ育ちました。10代の頃に学校を中退し、1973年に台北で開催された歌唱大会で優勝したことがきっかけで、芸能界でのキャリアをスタートさせます。

1975年には、歌と演技のスキルを磨くために日本へ渡り、そこで漫画原作者の梶原一騎と結婚しました。1980年には娘の白暁燕が誕生しますが、梶原一騎からの家庭内暴力などが原因で、1981年に離婚。その後、台湾へ帰国し、芸能活動を再開。徐々に人気を獲得し、1980年代半ばには台湾で最も有名な歌手の一人となりました。

社会活動家としての側面

1997年、白冰冰の人生を大きく変える悲劇が起こります。当時16歳だった娘の白暁燕が、身代金目的で誘拐され、その後殺害されるという痛ましい事件が発生しました。この事件をきっかけに、白冰冰は死刑存続を強く訴える社会活動家としての活動を始めます。

2010年には、国際的な死刑廃止の流れに逆らい、中華民国法務部に対し死刑存続を強く主張しました。当時の法務部長であった王清峰は、この主張に反発して辞任。結果として、台湾における死刑制度の存置につながりました。彼女の行動は、台湾社会に大きな影響を与え、議論を呼びました。

白冰冰は、エンターテイナーとしての才能に加え、社会的な問題にも積極的に関与し、その強い意志と行動力で多くの人々に影響を与え続けています。彼女の活動は、台湾社会における重要な出来事として記憶されています。


参考

白冰冰 (zh)

外部リンク

白冰冰公式ホームページ（中国語）

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