白峰宮

白峰宮について

白峰宮（しろみねぐう）は、香川県坂出市にある神社で、古くは崇徳天皇社と呼ばれていました。この神社は明治維新以前の重要な文化遺産であり、県社としての格もありました。また、さぬき十五社の中では第九番に位置しています。

歴史の背景

この神社は、崇徳上皇が保元の乱で敗れ、讃岐に流されたことに深い関連があります。崇徳上皇は、讃岐に上陸した際、最初の約3年間は林田の雲井御所で過ごし、その後、鼓岳の御堂に約6年間幽閉されたと言われています。この地域が鼓岳であったという説も存在します。上皇のご遺体を安置していた際、清水から神光が輝く現象が観察されたことも伝えられています。

崇徳上皇の死後、その年のうちに二条天皇の意志によって彼の鎮魂のために崇徳天皇社が建立されました。以後、社は幾度かの再建を経て、江戸時代には崇徳天皇社として知られ、大いに信仰を集めていました。また、この神社は四国八十八箇所の七十九番札所としても名を馳せ、地域の祭りや行事の中心でもありました。

幕末に近づくと、崇徳上皇の霊を京都へ戻し、鎮魂する計画が孝明天皇によって提案されましたが、未実現のまま天皇は崩御しました。明治天皇の時代に、最終的に上皇の御霊が白峰宮に戻り、この神社は現在の形に整えられました。神社には天照大神や金山御神体カナヤマビメ、カナヤマビコが祀られています。祭祀に関連し、多くの文化的行事が行われています。

境内の見どころ

白峰宮の境内には、いくつかの重要な構造物や自然物があります。境内の入り口には一の鳥居があり、御旅所や三ツ鳥居も見られます。特に三ツ鳥居には「崇徳天皇」という扁額が掲げられています。また、本殿や拝殿も人々に信仰の場を提供しています。

境内社として幸神社や天満宮もあり、多くの参拝者が訪れます。特に注目すべきは、約500年の樹齢を持つ楠木です。これは「香川の保存木」にも指定されており、地域の自然を象徴する重要な存在です。また、境外には「八十蘇場の清水」という湧水があり、崇徳上皇にまつわる伝説が残されています。

祭事とアクセス

毎年10月の第1日曜日には、例大祭が行われ、地域の山車が参加します。江尻太鼓台や庄太鼓台、別宮太鼓台など多くの山車が奉納され、賑わいを見せます。

白峰宮へのアクセスは、予讃線の八十場駅から南へ800メートルと便利で、多くの参拝者が訪れています。神社の歴史や文化に触れることができる貴重な場所として、多くの人々に愛され続けています。

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