白崎泰夫

白崎 泰夫のプロフィール

白崎 泰夫（しらさき やすお、1933年7月24日 - 2019年7月1日）は、広島県竹原市に生まれたプロ野球選手で、主に投手として活動しました。

来歴・人物

白崎は少年時代に家族と共に旧満州に移り住むも、戦後は広島に引き揚げました。中学校に編入してから野球を始め、その後忠海高等学校の二年生の秋に本格的に投手としての道を歩みました。彼は当時、「中国一」と称されるほどの豪速球を持ち、その才能は1952年の夏の甲子園県予選での優勝によって証明されました。しかし、西中国大会の1回戦では柳井商工のエース、森永勝也に抑えられ、甲子園出場は果たせませんでした。

忠海高校はその後も強豪チームを破り、県大会で優勝を果たしました。これを契機に、白崎は1953年に南海ホークスに入団。しかし、当初は一軍での出場機会に恵まれず、ついには1959年に引退するまでの間に7勝を挙げるに留まりました。彼の投手スタイルはスライダーとドロップボールを武器とし、特に1958年には先発陣の一角として活躍しました。

白崎の親族には外務事務次官を務めた林貞行がいます。この林は白崎の母方の叔父であり、彼の家族もまた著名な出身者を持つ家系です。

エピソード

忠海高校が県大会優勝を果たした直後、南海ホークスの監督、鶴岡一人の私設スカウトであった上原清二は、白崎を獲得すべく竹原に向かいました。競争の中で、ことで白崎の家庭を訪れることができた上原は、結局その場で白崎の母親と面談し、彼の入団を促しました。白崎はその後、早稲田大学への特待生としての進学が決まっていたものの、監督の熱心な誘いに応じて南海ホークスへの入団を選びました。予想外にも、当時は28球団からのオファーが入っていたことも記録に残っています。

1954年のシーズンでは、平和台球場にて西鉄ライオンズ戦で登板しましたが、初球で暴投をしてしまい、監督により早々に交代。その試合は南海が勝利を掴んだものの、白崎は公式記録で「登板=1」「打者=0」という奇妙な結果に終わりました。

1956年には近鉄パールス戦で今季初登板を果たし、その後のシーズンでも白崎は好投を見せました。1958年の阪急ブレーブス戦では、劇的な逆転サヨナラホームランに繋がる登板があり、結果として白崎はその年に32試合に登板し、7勝を挙げることになりました。

詳細情報

• - 背番号: 59（1953年）、40（1954年 - 1959年）
• - 著書: 白崎泰夫に関するエッセイとして、「球談巷談」や「プロ野球の健康管理」など多くの著作が存在します。

白崎 泰夫の人生は、運命の交差点に立たされた時に自らの道を選択する勇気を持った選手としての意義を体現しています。彼のストーリーは、若い選手たちや野球道を歩む人々にとって、貴重な教訓となるでしょう。

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