白川橋 (東海北陸自動車道)

白川橋について

白川橋は、岐阜県大野郡白川村大字荻町に位置する、東海北陸自動車道にかかる橋長234.7メートルの桁橋です。この橋は、世界遺産である白川郷合掌造り集落の近くに建設されたため、その景観に配慮した設計がなされています。

概要

白川橋は、東海北陸自動車道が白川郷荻町の合掌造り集落に最も接近する場所に位置しています。橋の設計にあたっては、景観への影響を最小限に抑えるため、以下のような工夫が凝らされました。

道路縦断線形の調整: 道路の高さを下げることで、橋全体の規模を縮小し、桁高を抑えました。
橋台とトンネルの一体化: 橋台をトンネルと一体化させることで、橋の存在感を薄め、集落からの視認性を低減しました。

これらの工夫が評価され、「東海北陸自動車道白川橋と大牧トンネル」は、土木学会デザイン賞・優秀賞とグッドデザイン賞を受賞しました。

橋の構造

白川橋は、鋼製の3径間連続箱桁橋です。橋の構造に関する詳細な情報は以下の通りです。

形式: 鋼3径間連続箱桁橋
活荷重: B活荷重
橋長: 234.700 m
支間割: 66.900 m + 107.000 m + 59.200 m
幅員:
総幅員: 11.250 m
有効幅員: 10.340 m
車道: 10.340 m
総鋼重: 1,698 t
床版: 鉄筋コンクリート（I型鋼格子床版）
設計: 長大
施工: 三井造船
架設工法: 送出し工法

歴史

白川橋は、飛騨トンネルと大牧トンネルを結ぶ橋として、2000年度（平成12年度）に竣工しました。その優れたデザインが認められ、2004年（平成16年）に土木学会デザイン賞・優秀賞、2005年度（平成17年度）にグッドデザイン賞を受賞しました。

2008年（平成20年）7月5日には、この橋を含む東海北陸自動車道の飛騨清見IC - 白川郷IC間が開通し、地域交通の利便性向上に貢献しています。

まとめ

白川橋は、景観に配慮した設計と優れた技術が融合した橋梁です。その存在は、世界遺産である白川郷の景観を損なうことなく、地域交通を支える重要な役割を果たしています。土木学会デザイン賞とグッドデザイン賞の受賞は、その優れたデザインと技術力を証明しています。

関連情報

関連項目: 白川橋 (曖昧さ回避)
外部リンク:
中日本高速道路株式会社 - 橋梁管理者

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