白石響

白石響：熊本から世界へ羽ばたく柔道家

白石響選手は、2001年5月31日、熊本県熊本市で生まれました。5歳の時、姉の影響で柔道の道へ進みます。幼少期は一心館小山道場と天明少年柔道クラブで研鑽を積み、天明中学3年時には全国中学校柔道大会で5位入賞という輝かしい実績を残しました。

熊本西高校時代は、1年生のインターハイと全国高校選手権では3回戦敗退と悔しい結果に終わりますが、2年生で迎えたインターハイでは決勝まで進出。惜しくも僅差で敗れはしたものの、その実力は着実に開花していました。続く全国高校選手権では52kg級に出場し、見事優勝を果たします。3年生では48kg級に戻りインターハイに出場。決勝で惜しくも2位となりましたが、全日本ジュニアでは3位、エクサンプロヴァンスジュニア国際では優勝と、国際舞台でも活躍の場を広げます。

高校卒業後は環太平洋大学へ進学。52kg級に階級を上げ、2年生時には全日本ジュニアで優勝、学生体重別ではオール一本勝ちで優勝と、更なる成長を遂げます。その後も体重別団体でチームの優勝に貢献するなど、大学時代も数々のタイトルを獲得しました。ヨーロッパオープン・ワルシャワでは決勝でケガにより棄権、2位という結果に終わりましたが、持ち前の強さを発揮し、3年生時には体重別で優勝。講道館杯では残念ながら負傷により棄権という結果となってしまいました。

大学4年生では体重別で2連覇を達成。5月のグランプリ・リンツでは2回戦敗退という結果に終わりますが、6月の優勝大会では優勝、7月のワールドユニバーシティゲームズでも優勝と、持ち前の強さを発揮しました。講道館杯でも優勝を飾り、グランドスラム・パリでは5位に入賞。

2024年4月からはコマツ株式会社へ所属。体重別では3連覇を達成し、世界選手権代表に選出されます。世界選手権では、準決勝で敗れ5位という結果に終わりましたが、その実力は世界レベルであることを証明しました。

現在、IJF世界ランキングは69位(2024年5月20日現在)と、更なる高みを目指して日々鍛錬を積んでいる最中です。得意技は小内刈。身長155cm、右組み、血液型O型。

主な戦績

48kg級
2016年：全国中学校柔道大会 5位
2018年：インターハイ 2位
2019年：インターハイ 2位
2019年：全日本ジュニア 3位
2019年：エクサンプロヴァンスジュニア国際 優勝
52kg級
2019年：全国高校選手権 優勝
2021年：全日本ジュニア 優勝
2021年：学生体重別 優勝
2021年：体重別団体 優勝
2022年：ヨーロッパオープン・ワルシャワ 2位
2022年：体重別 優勝
2023年：体重別 優勝
2023年：優勝大会 優勝
2023年：ワールドユニバーシティゲームズ 優勝
2023年：講道館杯 優勝
2024年：グランドスラム・パリ 5位
2024年：体重別 優勝
2024年：世界選手権 5位

白石響選手の今後の活躍から目が離せません。熊本から世界へ羽ばたく彼女の挑戦は、これからも続きます。

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