白石黄良々

白石 黄良々（しらいし きらら）

白石黄良々は1996年5月31日に鹿児島県出水市で生まれた日本の陸上競技選手で、特に短距離走に特化しています。現在、セレスポに所属し、国内外で多くの賞を獲得している彼は、短距離界での注目選手です。特に2019年の世界[[陸上競技選手権大会]]では、男子4×100mリレーで銅メダルを獲得しまし、その際に日本記録となる37秒43を打ち立てたメンバーとして名を馳せました。

経歴の始まり

白石の名前「黄良々」は、映画『幸福の黄色いハンカチ』のファンであった彼の母の希望を込めて名付けられました。母は、黄良々が他者に幸せをもたらす良い人に育つことを願ってこの名前を選んだと言われています。

彼は小学生の頃はサッカーをしていましたが、中学校に進学した際に、その才能を見込み陸上競技を始めました。出水市立出水商業高等学校では陸上部に所属し、3年時の高校総体では男子100mに出場しましたが、準決勝で敗退しました。この時期、彼自身の実力はまだ顕著ではなく、特に日本代表レベルの選手としては注目されていませんでした。

大学時代の成長

高校卒業後は大東文化大学に進学し、陸上競技部の短距離ブロックで主将を務めました。在学中の2018年には、第58回実業団・学生対抗陸上競技大会で男子100mの3位入賞、そして第73回国民体育大会では成年男子100mで6位に入賞するなどの成績を収めました。しかし、この時点での自己ベストは10秒32であり、まだ一般的に認知される選手ではありませんでした。

社会人としての躍進

2019年には、自身と同年代の多田修平が大東文化大学に移籍し、一緒に練習する機会が増えました。多田からスタート技術などの指導を受け、彼の競技力に刺激を受けることで、白石の成長に繋がりました。同年の春、大学を卒業しセレスポに入社し、陸上部に所属しました。

そして4月21日に第73回出雲陸上男子100mで優勝し、4月28日には第53回織田記念陸上で自己ベストを更新する10秒19で再び優勝しました。この成果により、彼は9月から10月に開催される世界陸上競技選手権ドーハ大会の4×100mリレーの日本代表候補に選出されました。

彼の日本代表デビューは、7月21日のIAAFダイヤモンドリーグロンドングランプリでの男子4×100mリレーで、4走を担当し、日本歴代3位となる37秒78で2位入賞を果たしました。

世界陸上での快挙

2019年10月に行われたドーハ世界陸上では、男子4×100mリレーで10月4日の予選および10月5日の決勝で2走を務めました。この決勝では、チームがアジア記録の37秒43を記録し、見事に銅メダルを獲得しました。リレーのメンバーには、1走の多田修平、2走の白石、3走の桐生祥秀、4走のサニブラウン・アブデル・ハキームが名を連ねています。

白石黄良々は、その成績を通じて、今後も陸上競技界での活躍が期待される選手の一人です。

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