白聖女と黒牧師
『白聖女と黒牧師』は、和武はざのによる日本の少年漫画で、2016年から
TwitterやPixivで連載が開始され、2017年には電子雑誌『少年マガジンR』にて本格的に連載が始まりました。2023年には、同誌が休刊した後も続編が『月マガ基地』での連載が発表されています。物語は異世界の教会を舞台に、聖女セシリアと牧師ローレンスの微妙な関係を描いたいちゃラブコメディです。
あらすじ
物語は、異世界のとある教会から始まります。聖女セシリアは、人前では品行方正で可愛らしい一面を見せますが、牧師ローレンスと二人きりになると、その態度は一変し、くだけた姿を見せます。一方、ローレンスは真面目でありながらも、セシリアに対して過保護で料理が得意な牧師です。物語は、ふたりの無自覚な恋愛模様を中心に進展していきます。セシリアはローレンスに恋心を寄せていますが、彼の鈍感さに悩まされている状況です。この可愛らしいもどかしさが物語の魅力でもあり、読者を引き込む要素となっています。
登場人物
セシリア
声:澤田姫 /
高野麻里佳
セシリアは本作の主人公で、さまざまな人々の心を引き寄せる美しい聖女です。内心ではローレンスに特別な感情を抱いておりながら、彼にはその気持ちを伝えられずにいます。彼女のドジっ子な側面と料理のセンスは、一見の価値ありです。また、彼女は神の啓示を受ける力を持つものの、その能力は制約を抱えています。
ローレンス
声:
石川界人、
島袋美由利 /
島﨑信長
ローレンスは田舎に住む牧師で、穏やかで真面目な性格。彼はセシリアに無自覚ながらも強く惹かれていますが、その好意に気づくまでに時間がかかります。容姿や食事へのこだわりがあり、特に料理の腕前はまさにプロ。彼の持つ不思議な体質も物語の中で重要なポイントです。
アベル
声:石谷春貴
ローレンスの大学時代からの友人で、彼に気軽に接することができる唯一の人物です。彼はローレンスとは真逆の性格を持ち、セシリアとの関係を見守りながらも、時にはからかいも交えます。独特のキャラクターが作品にユニークな雰囲気を加えています。
ヘーゼリッタ
声:中村カンナ
アベルの家庭教師であり、少しおっちょこちょいな性格が魅力的なキャラクターです。彼女はセシリアを大切に思い、しばしばアプローチを試みますが、その行動が時に空回りしてしまうこともあります。
メディア展開
『白聖女と黒牧師』はボイスコミックがYouTubeで公開されており、テレビアニメも制作されています。2023年7月から9月には、アニメ版が放送され、原作のファンのみならず新たな視聴者も魅了しました。
まとめ
この作品は、異世界における聖女と牧師の関係を描きつつ、恋愛のもどかしさやキャラクターの成長を感じさせる作品です。非常に奥深いストーリーラインと、読者の共感を呼び起こすキャラクターたちが見どころです。異世界の魅力と、ほのぼのとしたラブコメディが楽しめる作品でしょう。