Pixiv

pixiv（ピクシブ）

pixivは、イラストや漫画に特化した日本発のソーシャルネットワーキングサービス（SNS）です。ユーザー自身が創作した作品をアップロードし、他のクリエイターの作品を閲覧したり、ブックマークしたりすることで、自分の好きなスタイルやテーマを共有し合うことができます。そのため、同じ趣味を持つ人たちとつながることが可能です。特に、コミュニケーションを文字からイラスト中心に変えることにより、多言語の壁を超えた交流を促進しています。pixivは、創作活動を支えるための多様な機能を提供し、同人活動などにも対応したプラットフォームとして、国内外問わず広く利用されています。

歴史

pixivは、2007年9月10日にプログラマの上谷隆宏が始めたイラストSNSであり、開設当初から急速に成長しました。最初は独自の運営形態でしたが、登録ユーザー数の増加に伴い、同年10月にはクルーク株式会社（現在のピクシブ株式会社）が運営を引き継ぎました。数ヶ月後には大規模なリニューアルが行われ、現在の形に近づきました。以降、pixivはもっぱらアート系のコンテンツに特化して進化し続けており、コミュニティの核となる機能が導入されています。

コミュニティと文化

pixivの特徴の一つは、ユーザー発の文化や企画が盛んなことです。クリエイターが自由にタグを付けて作品を投稿できることを活かし、多様なユーザー企画が生まれ、展開されています。特に「pixivファンタジア」などの競争型企画や「描いてもいいのよ」といったユーザー間の交流を促すタグが流行し、利用者自身が新しいスタイルを作り出しています。こういった文化的な生成が、pixivを単なるイラスト投稿サイトではなく、独自のコミュニティとして機能させる要因となっています。

機能の充実

pixivはイラスト投稿に留まらず、漫画やノベルの投稿も受け入れることにより、幅広い創作活動をサポートしています。毎月数千万人のユーザーが活発に利用し、膨大な数の作品が日々投稿されます。また、「pixivプレミアム」や「BOOTH」、「pixivFANBOX」など、クリエイターが自身の作品を販売・支援を得るための周辺サービスも充実しています。

運営会社と事例

近年、pixivの運営会社はセクハラ問題や著作権の取り扱いに関する批判に直面しましたが、その都度公式にコメントし、ユーザーの信頼回復に努めています。また、イベントコミュニティやオフラインの展示イベント（pixivフェスタなど）を通じて、リアルな交流を促進する取り組みも行っています。

海外展開と今後

pixivは日本国内だけでなく、台湾、中国、アメリカ、韓国など、海外でも多くのユーザーを抱えています。日本語が母語でないクリエイターやファンも参加しやすい環境を整え、今後も国際的なアートコミュニティの温床としての役割を果たしていくことが期待されています。

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