白蓮洞

白蓮洞（びゃくれんどう）

白蓮洞は、新潟県糸魚川市マイコミ平に位置する鍾乳洞であり、日本国内で最も深い自然洞窟として知られています。この洞窟は、マイコミ平に点在する複数の竪穴鍾乳洞の中でも特に深く、その深さは513mにも及びます。

概要

白蓮洞は、地表から垂直に地下へと延びる縦型の洞窟で、内部には沢水が流れ込んでいます。そのため、夏場でも洞窟内の気温は5度程度と非常に低く、厳しい環境となっています。このような環境のため、観光地としての開発は行われておらず、一般の人が内部を見学することはできません。

1976年の遭難事故

1976年7月、山口県のケービングクラブ、複数の大学探検部、そしてテレビ映画撮影スタッフが、白蓮洞の調査と探検のために洞窟内に入りました。しかし、同年8月14日に発生した集中豪雨により、洞窟内が増水し、11人が洞内に取り残されるという遭難事故が発生しました。幸いにも、参加者は重装備をしていたため、死者や負傷者は出ませんでしたが、この事故をきっかけに、白蓮洞は立ち入り禁止となりました。現在では、観光開発はおろか、案内看板すら設置されていない状態です。

白蓮洞の特徴

• - 日本最深の自然洞窟：判明している自然状態の洞窟、鍾乳洞の中では、日本で最も深い513mを誇ります。
• - 縦穴型の構造：地表から垂直に地下へと伸びる構造で、内部は複雑に入り組んでいます。
• - 厳しい環境：沢水が流れ込み、夏でも5度程度の低温となる厳しい環境です。
• - 未開発：観光地としての開発は行われておらず、自然のままの姿が保たれています。
• - 立ち入り禁止：1976年の遭難事故以降、立ち入りが禁止されています。

関連情報

白蓮洞は、糸魚川市のジオパーク内に位置しており、周辺には明星山などの見どころもあります。地質学的な興味深いスポットとしても知られています。

関連項目

• - ジオパーク
• - 明星山

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