白雪姫と鏡の女王

映画『白雪姫と鏡の女王』の概要

『白雪姫と鏡の女王』（原題: Mirror Mirror）は、2012年3月30日にアメリカで公開されたファンタジー映画で、監督はターセム・シンが務めています。この作品は、グリム童話の『白雪姫』をもとにしており、日本では同年の9月14日に全国ロードショーされました。また、本作は著名な衣装デザイナー石岡瑛子の最後の作品でもあり、エンディングクレジットには「in loving Memory of Eiko Ishioka」と記されています。

ストーリー

物語は、幼い頃に国王の父を失った白雪姫が、強欲な継母である女王の手によって幽閉されて成長する様子から始まります。閉ざされたお城の中で育ちながらも、外の世界への憧れを抱く白雪姫。彼女はある夜、お城で開かれた仮面舞踏会に忍び込むことになります。その舞踏会で、彼女はかつて森で出会った他国の王子アルコットと再会します。二人の間には強い惹かれ合う感情が芽生えますが、女王は王子の国の財産を狙って政略結婚を計画しており、白雪姫の存在が彼女の計画の妨げとなることを恐れます。

女王は白雪姫を森へ連れ出し、命を奪うよう側近に命令しますが、白雪姫は幸運にもその危機を逃れることになります。

森の中での生活を余儀なくされた白雪姫は、そこで出会った7人の小人たちと親しくなり、剣術を学び始めます。彼女は女王によって貧しい生活を強いられている国民たちの苦境を目の当たりにし、次第に彼らを救うことを決意します。女王の魔術に立ち向かうため、白雪姫は自らの力を磨き、困難な状況に立ち向かう勇気を得ていくのです。

キャスト

本作では、悪役の女王をジュリア・ロバーツが演じ、その日本語吹替は深見梨加が担当しています。白雪姫役にはリリー・コリンズがキャスティングされ、日本語吹替は小松未可子が務めました。王子アルコット役にはアーミー・ハマーが配役され、日本語吹替は玉木雅士が担当しています。女王の側近ブライトン役はネイサン・レインが演じ、日本語吹替は岩崎ひろしです。そして、白雪姫の侍女マーガレット役をメア・ウィニンガムが演じています。

7人の小人たちも独自のキャラクターを持ち、ナポレオン、ハーフ・パイント、グラブ、グリム、ウルフ、ブッチャー、チャックとそれぞれに個性があります。なお、王様の役をショーン・ビーンが演じており、日本語版では金子由之が吹替えを担当しています。

スタッフ

監督のターセム・シンは、視覚的に美しい映像を創り出し、脚本はマーク・クラインとジェイソン・ケラーが手掛けています。衣装デザインは石岡瑛子が担当し、彼女の独創的なセンスが映画全体に色彩を与えています。美術をトム・フォーデンが担当し、音楽はアラン・メンケンが作曲しています。

受賞歴

本作は2012年のティーン・チョイス・アワードでSF/ファンタジー映画賞を受賞し、主演のリリー・コリンズは同賞でSF/ファンタジー女優賞を受賞したことでも注目されました。

まとめ

『白雪姫と鏡の女王』は、古典的な童話を現代的な視点で描いた魅力的な映画です。女王との対立や白雪姫の成長、友情や愛情が織り交ぜられた物語は、多くの観客を惹きつけました。この作品は視覚的な美しさと共に、深いメッセージをも伝える佳作と言えるでしょう。

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