百年戦争 (装甲騎兵ボトムズ)

百年戦争の概要と経過

百年戦争（ひゃくねんせんそう）は、アストラギウス銀河の中で展開された架空の宇宙戦争であり、テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』でも重要な位置づけを持っています。この戦争は、7113年にスタートし7213年に終結したため「百年戦争」と呼ばれていますが、実際には第三次銀河大戦に分類されます。アニメ本編では、この名称が一貫して用いられています。これに先立ち、6181年から6229年までの第一次銀河大戦と6713年から6782年までの第二次銀河大戦が存在しましたが、これらはいずれも百年にも及ばない短期間のものでした。

開戦と大戦初期

百年戦争が始まった理由は非常に複雑で、初期の詳細なデータはほとんど残っていません。その大きな理由として、戦闘によって多くの星が消滅してしまったため、かつての記録が失われたことが挙げられます。一部の資料によれば、バララントの戦艦がギルガメスの領域を侵犯したことが引き金となったとも言われています。

百年戦争では、PMHM（パルス・マクガフィ・ハイパードライブ・ミサイル）が両陣営によって開発され、これにより戦火はアストラギウス銀河全域に広がりました。この新兵器の使用により、ギルガメスは7126年に主星を、7171年に第二主星を失うという大きな打撃を受けました。

大戦中期

戦争の初期から中期にかけては、PMHMによるミサイル戦や艦隊同士の直接的な戦闘が主な戦い方でした。このため、戦いは凄惨を極め、多くの惑星が壊滅する事態となりました。特にギルガメスだけでなく、バララントも多くの資源や居住可能な惑星を失い、両国家ともに疲弊していきました。

7171年9月28日、ギルガメスはレクスティア星域を奪還するため、大規模な艦隊を出撃させました。この戦いは史上最大の艦隊決戦となり、ギルガメスはバララントの主力艦隊を壊滅させることに成功します。しかし、この勝利にも関わらず、戦局は膠着状態に陥り、その後のMT（マシントルーパー）やAT（アーマードトルーパー）の開発に繋がることとなります。

MT、ATの開発

7183年にギルガメスはMTを開発し、地上戦での優位性を確立しようと試みました。MTの登場は、その後ATへと進化し、これが戦局に大きな影響を与えることになります。7395年にはダリウム戦においてATが実戦に投入され、その後も開発が続けられ、ATはより高性能となりました。

しかし、ATの開発が進むにつれ、戦争自体はより長引き、多くの命が犠牲になる結果を招きます。ATの搭乗者たちは「ボトムズ(VOTOMS)＝最低の野郎ども」と呼ばれ、多くの非難を受けることとなります。

大戦末期と停戦

ATの正式な導入により、戦局は再び厳しさを増しました。7189年から7210年のミヨイテ戦や7211年のブラセイオス戦など、戦域での激闘が続いたことでギルガメスが徐々に優勢に立つものの、双方の消耗は続きました。最終的に7213年7月9日、ようやく休戦条約が締結されましたが、この停戦は一時の休息に過ぎず、両軍は次なる戦いの準備を進めることになります。

このように、百年戦争は数にして百年におよぶ壮絶な戦闘と、多くの兵器開発、犠牲を伴いながら展開された戦争であり、アストラギウス銀河の歴史に深い影響を与えるものとなったのです。さらに、この戦争の影響は続く第四次銀河大戦へと繋がっていきます。

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