百歳宮

百歳宮

百歳宮（ひゃくさいきゅう）は、中華人民共和国安徽省池州市青陽県九華山の摩空嶺に位置する著名な仏教寺院です。かつては星庵と呼ばれ、万年禅寺としても知られていました。祇園寺、東崖寺、甘露寺と並び、九華山の「四大叢林」と称されています。

歴史

百歳宮の歴史は明代、万暦年間に無瑕海玉禅師によって開山されたことに始まります。その後、清代に入り康熙56年（1717年）に火災に見舞われ焼失しましたが、康熙60年（1721年）に住職の三乗によって再建されました。しかし、咸豊3年（1853年）には太平天国の乱による火災で再び全焼するという苦難を経験します。光緒年間にも火災に遭いましたが、同年中に再建されました。

20世紀に入ってからは、1931年から1953年まで常諦、覚真、悟光、心妙といった高僧が相次いで住持を務め、寺院の維持と発展に尽力しました。

1983年には、中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、その重要性が再認識されました。さらに、2013年3月には全国重点文物保護単位にも認定され、文化財としての価値も高く評価されています。

伽藍

百歳宮の主要な伽藍構成は以下の通りです。

山門：寺院の入り口にそびえ立ち、訪れる人々を迎えます。
天王殿：四天王像が安置され、仏法を守護しています。
大雄宝殿：本尊が安置される中心的な建物です。
肉身殿：高僧の肉身を祀る特別な殿です。


百歳宮は、その長い歴史の中で幾度もの苦難を乗り越え、九華山における重要な仏教寺院としての地位を確立してきました。その美しい伽藍と貴重な文化財は、多くの参拝者や観光客を魅了し続けています。

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