康熙

康熙（こうき）

康熙（満洲語：ᡝᠯᡥᡝᡨᠠᡳ᠌ᡶᡳᠨ、転写：elhe taifin）は、清の聖祖（康熙帝）が用いた元号であり、1662年から1722年までの61年間使用されました。これは中国史上最も長く用いられた元号です。聖祖が康熙帝と呼ばれるのは、この元号に由来します。

康熙帝の治世

康熙帝の治世は、清朝の最盛期を築いた重要な時代でした。以下に主な出来事をまとめます。

康熙9年: オボイを廃し、親政を開始しました。これにより、康熙帝は自らの手で政治を行うようになりました。
康熙12年: 三藩の乱が発生しました。これは呉三桂ら三人の藩王が起こした反乱で、清朝の支配を揺るがすものでした。
康熙20年: 三藩の乱を平定しました。この勝利により、清朝の支配が確立されました。
康熙28年: ロシアとの間にネルチンスク条約を締結しました。これは両国間の国境を定めた重要な条約で、清朝の国際的な地位を高めることとなりました。
康熙35年: ガルダンを攻略しました。ガルダンはジュンガルの指導者で、清朝の北方の脅威となっていましたが、この勝利により清朝の北方の安定がもたらされました。
康熙55年: 『康熙字典』が完成しました。これは漢字の大辞典であり、その後の中国文化に大きな影響を与えました。
康熙57年: 第一次チベット出兵が行われました。清朝はチベットへの影響力を強めるため、この地域への軍事行動を開始しました。
康熙59年: 第二次チベット出兵が行われました。これにより、清朝はチベットにおける支配を確立しました。

西暦との対照

康熙の各年は西暦と以下の通り対応します。（詳細な対照表は省略）

関連項目

康熙字典: 康熙帝の命によって編纂された漢字辞典。
昭和（日本の元号）: 日本の元号で、康熙と同様に還暦（60年）を迎えた元号。
* 元号一覧 (中国): 中国の歴代元号の一覧。

もう一度検索