益城町及び御船町中小学校組合立袴野小中学校

袴野小中学校について

益城町及び御船町中小学校組合立袴野小中学校は、かつて熊本県の上益城郡に存在した公立の小中一貫校でした。学校の歴史は1915年に遡り、様々な変遷を経て統合校としての形を整えた袴野小中学校は、地域教育に重要な役割を果たしてきました。

沿革

袴野小中学校の起源は1915年2月に設立された福田小学校袴野分教場に始まります。これが独立して袴野尋常小学校となり、1941年には高等科の併置が許可されたことを受け、袴野国民学校に改称されました。1947年には袴野小学校と改名され、同年に福田村立福田中学校の袴野分教場も設立されました。

1948年には袴野中学校が独立し、福田村立袴野小中学校へと改称されます。そして1956年には、益城町及び御船町の中小学校組合立として袴野小中学校が誕生しました。1958年には校歌と校章が設定され、学校のアイデンティティが確立されていきました。

しかし、2011年には袴野中学校が休校となり、2013年3月に閉校が決定されました。小学校は御船町立七滝中央小学校、そして中学校は御船町立御船中学校へとそれぞれ統合され、袴野小中学校としての歴史が幕を下ろしました。

行事

袴野小中学校では、地域との結びつきを大切にし、様々な行事が実施されていました。例えば、5月には中学3年生を対象とした修学旅行が沖縄で行われ、3年に一度の頻度で実施されました。また、9月には運動会が開催され、800m走や創作ダンス、技巧走など多様な競技が行われ、児童たちの団結を深める機会となりました。

11月には文化祭も開催され、バザーや音楽劇が行われることで、地域の人々との交流の場ともなっていました。これらの行事は児童と地域住民が一緒に楽しむことができ、学校全体の活気を生む重要な要素でした。

部活動と日常活動

部活動も多岐にわたっており、テニス、水泳、陸上などが盛んに行われていました。これらの活動を通じて、生徒たちは友情を育みながら、自己成長を促進しました。さらに、毎月行われるごみ拾い活動やもち米づくりに取り組むことで、地域社会への貢献も実践していました。

これらの活動は、環境保護や地域振興の重要性を認識させ、子どもたちの社会性を育む役割も果たしていました。学校全体で支え合い、楽しい思い出を共有しながら成長していく姿が印象的でした。

結論

袴野小中学校は、地域に根差した教育の場として長い歴史を持ちながら、文化や行事を通じて生徒たちの成長を促してきました。閉校は地域にとって大きな出来事でしたが、学校で学んだ数々の思い出や経験は、今もその地域に生き続けています。

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