盛田幸妃

盛田幸妃のプロフィール

盛田幸妃（もりたこうき、1969年11月21日 - 2015年10月16日）は、北海道茅部郡鹿部町出身の元プロ野球選手で、投手として活躍しました。1994年から1997年までの登録名は盛田幸希でした。

現役時代の経歴

盛田選手は、地元の鹿部クラップーズで野球を始め、鹿部中学校では山本鉄弥の指導を受けました。函館有斗高校では上野美記夫の指導を受け、1987年には甲子園に3度出場しましたが、特に夏の大会では沖縄水産高校に敗れました。プロ入りは1987年のドラフトで横浜大洋ホエールズから1位指名を受けて、契約金4800万円、年俸420万円で入団しました。

デビューは1988年5月21日の中日ドラゴンズ戦で、ここから彼のプロ生活がスタートします。1992年には最優秀防御率を獲得し、オールスターゲームにも監督推薦で選出されました。特にこの年は規定投球回に達し、14勝を挙げる大活躍を見せました。

1993年には右膝の靭帯を断裂し、手術を受けましたが、同年中には復帰します。しかし、調子は上がらず、防御率も悪化しました。1994年には登録名を「幸妃」に変更し、クローザーとして活躍しました。1995年にはリーグ最多登板を記録し、再びオールスターに選出されます。

1996年には先発[[投手]]へ転向しましたが、怪我や調整に苦しみ、成績は下降気味となりました。1997年にはナゴヤドームでの公式戦初登板となりましたが、勝利を逃し、最終的には二軍へ降格します。

その後、近鉄バファローズに移籍し、リリーフに戻ります。1999年には再度の復活を果たし、2001年にはカムバック賞を受賞。34試合に登板し、近鉄のリーグ優勝に貢献しました。2002年には引退を発表し、その後は横浜ベイスターズの職員として、またTBSラジオの野球解説者として活躍しました。

引退後の生活

引退後は地元での活動を続けながら、解説者として多方面で活躍しました。特に脂肪腫の再発や骨腫瘍など病気と闘う中でも、解説活動を続け、「奇跡のリリーバー」と名付けられるほどの存在感を持ち続けました。

最期の時

2015年、全身にがんが転移し、療養に入っていましたが、10月16日に横浜市内の自宅で亡くなりました。享年45歳でした。

選手としての特徴

盛田選手はシュートを武器とし、厳しい内角攻めが特徴でした。特に落合博満を抑えることができたことは有名で、彼にとって重要な壁となった投手でもあります。近鉄移籍後はスタイルを変え、変化球を使ったゴロを打たせるスタイルへ移行したと語られ、それが復活の要因となりました。

人物背景

父親は漁師で、幼少期に弟を病で亡くした経験があり、野球への情熱は強いものでした。盛田選手は豪快な性格で知られ、シーズン中でも酒を楽しむ姿が目撃されました。選手として成功を収めながらも、彼自身の人柄が多くの人々に愛された理由でもありました。彼の人生は、病との戦いや、投手としてのプライドを持ち続ける姿勢、そのすべてが多くの人々にインスピレーションを与えています。

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