鹿部町

北海道の豊かな恵みと歴史が息づく町、鹿部町

鹿部町は、北海道渡島総合振興局の中部に位置し、茅部郡に属する町です。その名は、アイヌ語の「シケルペ」（キハダのあるところ）に由来します。かつては、野生の鷹が多かったことから「鷹待」と呼ばれ、鷹が幕府への献上品とされた歴史も持っています。

地理と自然

渡島半島北東部に位置し、駒ヶ岳の南東麓に広がっています。このため、噴火による降灰の影響を受けることもあります。町の沿岸部には国道278号が走り、交通の要となっています。町内には、駒ヶ岳をはじめとする山々、折戸川、鹿部川、本別川などの河川が流れ、豊かな自然環境を形成しています。

山：駒ヶ岳(1,131m)
河川：折戸川、鹿部川、本別川

隣接する自治体は、函館市、森町、七飯町です。

歴史

1666年、津軽の伊藤源五郎が温泉で傷を癒す鹿を発見したという伝承が、鹿部温泉の始まりとされています。

1879年：鹿部村戸長役場が開設。
1906年：北海道二級町村制施行により、茅部郡鹿部村となる。
1979年：鹿部村開基100周年を迎える。
1983年：町制施行により鹿部町となる。
1990年：鹿部公園を創設。
2021年：鹿部町役場新庁舎が開庁。

経済

鹿部町は漁業が非常に盛んで、大小3つの漁港を有しています。年間を通してタコ、カレイ、ホッケなどが水揚げされ、特に冬場はタラコの原料となるスケソウダラ漁やホタテの水揚げで賑わいます。また、鮭の放流も行われ、鹿部川を遡上する姿が見られます。

温泉も豊富な地域で、道内でも珍しい間歇泉を利用した「道の駅しかべ間歇泉公園」があり、足湯を楽しむことができます。町内の旅館の多くが温泉旅館となっています。また、ゴルフ場も人気があり、秀麗な駒ヶ岳を望む「鹿部カントリークラブ」と「大沼国際カントリークラブ」は、道南圏からの利用客も多いです。

漁業

本別漁港
鹿部漁港
出来澗漁港
鹿部漁業協同組合

交通

鉄道はJR函館本線が通り、鹿部駅があります。かつては、大沼電鉄も走っていましたが、現在は廃線となっています。路線バスは函館バスが運行し、町内には鹿部出張所があります。道路は、国道278号と複数の道道が整備されています。

鉄道：JR函館本線 鹿部駅
バス：函館バス 鹿部出張所
道路：国道278号、北海道道43号大沼公園鹿部線、北海道道480号鹿部停車場線

名所・旧跡・観光スポット

鹿部温泉
道の駅しかべ間歇泉公園
鹿部湧水園（現在閉鎖中）
三味線滝
鳥羽一郎歌碑「北斗船」
鹿部飛行場

文化・祭事

鹿部町では、「しかべ海と温泉のまつり&花火大会」が開催され、多くの観光客で賑わいます。

出身の有名人

盛田幸妃（野球解説者、元プロ野球投手）
* 伊藤大海（プロ野球選手、東京オリンピック野球金メダリスト）

その他

鹿部町は、道南有数の漁師町であり、町内には漁業研修所もあります。2005年には、町を舞台とした北海道テレビ放送のドラマ「うみのほたる」が放送されました。

豊かな自然と歴史、そして活気ある漁業が魅力の鹿部町。温泉やゴルフ、新鮮な海産物を楽しみに、ぜひ訪れてみてください。

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