盛田英夫

盛田英夫について

盛田英夫（もりた ひでお）は、日本の実業家であり、1952年2月17日に生まれました。彼は、盛田アセットマネジメント株式会社で代表取締役会長を務め、ビジネス界でのリーダーシップを発揮してきました。他にも、ジャパン・フード＆リカー・アライアンス株式会社の代表取締役会長や、盛田株式会社の取締役名誉会長・CEOなども歴任しています。また、彼は歌手・女優の岡崎友紀の元夫でもあります。

略歴

盛田は、著名な実業家の家系に生まれ育ちました。父は盛田昭夫であり、盛田家の第16代当主として知られています。東京都出身で、芦屋大学を卒業後、CBS・ソニーに入社。エピック・ソニーを経て、レイケイ社の社長に就任しました。その後、盛田株式会社の社主やジャパン・フード＆リカー・アライアンス㈱の会長、さらに鈴渓学術財団や盛田国際教育振興財団の理事長を歴任しました。

1978年には岡崎友紀と結婚しましたが、1981年には離婚しました。1985年にはソニーを退社し、出井伸之の従兄弟の娘と再婚、子供をもうけます。

彼は、一族の資産を活用した多岐にわたる事業を展開しましたが、1993年に新井リゾートを開業した際に初年度から経営難に陥り、1994年にはレイケイ社が所有するソニー株の一部を元手に230億円を拠出することになります。その後も、コロラド州のスキー場の買収やF1エンジン企業アジアテックへの出資など、数々のビジネスを手掛けましたが、いずれも失敗に終わります。

このような失敗に加え、贈与税の追徴課税65億円を受けたこともあり、レイケイは保有するソニー株をすべて失い、2005年に解散します。そして盛田一家に残されたのは、古くから続いている酒や味噌、醤油などの製造業だけとなりました。2003年には老舗のマルキン忠勇を傘下に、ジャパン・フード＆リカー・アライアンス（JFLA）を設立しましたが、その業績も芳しくありませんでした。

また、盛田アセットマネジメントは新たに設立され、ヒマラヤ東京というパン・メーカーに出資しました。このメーカーは、子供向けに「ムシキング」とのコラボ商品を発表しましたが、結果的には市況の悪化により2007年には破産、創業者は詐欺罪で逮捕される事態にまで至りました。

2013年には、彼が理事長を務めていた財団が新たな公益法人制度に移行できなかったために解散し、2015年にはJFLAの運営に疑義が生じたことにより、盛田自身も辞任を余儀なくされます。2015年12月9日には、JFLAおよび自らが運営していた盛田の取締役を辞任しました。

人物像

盛田は本業の他にも、特定非営利法人グローバル・スポーツ・アライアンスやハンズオン東京などの理事を務めています。また、絶滅危惧種の鳥類を支援する慈善団体レアバード・クラブにも参加し、特定の種を選ぶ際にはアホウドリを選ぶなどの行動も見られます。

こういった経験や活動を通じて、盛田英夫はさまざまな面から日本のビジネス界に影響を与えてきましたが、波乱万丈な経歴の中で学んだ教訓も多かったことでしょう。最後に、2022年5月30日には、父・盛田昭夫の顕彰式に参加し、家族の歴史を感じる場面もありました。

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