目覚し時計

目覚まし時計とは

目覚まし時計は、設定した時刻に利用者を起こすことを目的とした時計です。古くはアナログ式が主流でしたが、現在ではデジタル表示のものが広く普及しています。

起床を促す方法

目覚まし時計は、様々な方法で利用者を起こします。

音: 最も一般的な方法で、ベルの音や電子音、ラジオ、録音した音声などが用いられます。二度寝を防ぐスヌーズ機能も一般的です。ハーバード大学医学部の研究によると、耳障りなアラーム音ではなく、心地よい音楽や自然な音で目覚める方が、より快適な起床につながるとされています。
振動: バイブレーターによる振動は、同室の人を起こさずに自分だけが起床したい場合や、聴覚障害を持つ人向けによく用いられます。振動子を体や寝具に取り付けて使用します。
光: 音刺激よりも心地よい目覚めが得られるとされ、徐々に明るくする機能を持つものが増えています。強力なフラッシュライトで起床を促す製品は、聴覚障害を持つ人向けに存在します。
香り: 起床時刻の少し前から香りを発生させ、時間になったらアラーム音を鳴らすタイプがあります。
エアーマット: 主に鉄道事業者の仮眠施設で使用され、設定時刻になるとマットが膨らんで寝床を変化させ、確実に起床を促します。

目覚まし時計の形態

目覚まし時計は、利用シーンや目的に応じて様々な形状で提供されています。

置き時計型: 最も一般的なタイプで、寝室に据え置いて使用します。電波時計やバックライト機能を備えたものが多く、反転フラップ式と呼ばれるものもあります。ただし、反転フラップ式のものは、正確な時間表示を保つために定期的な調整が必要な場合があります。
耳穴型・耳掛け型: 耳に直接装着するタイプで、アラーム音は小さいものの、至近距離で鳴るため十分に機能します。
腕時計型: 腕に装着するタイプで、振動アラーム機能を備えたものも多く、電波受信機能を持つものもあります。
トラベルクロック: 旅行時に携帯する小型タイプで、折り畳み式が多く、旅行先の時刻を簡単に表示できるものがあります。電波時計タイプも一般的です。
造り付け型: 船舶や宿泊施設などに固定して設置するタイプで、盗難防止や破損防止の目的で使用されます。デジタル表示が多く、部屋の明るさに合わせて表示の明るさが調整されるものもあります。しかし、アラーム音量が固定されているなど、実用性に欠ける場合もあります。

主なメーカー

セイコー、シチズン、カシオ計算機、リズム（時計）、ノア精密（MAG）、芳国産業（Landex）などが主なメーカーとして知られています。

その他

携帯電話のアラーム機能を、目覚まし時計の代わりとして利用する人が増えています。
電池式の目覚まし時計は、電池の性能によっては、正常に動作しない場合があります。

関連情報

タイマー
モーニングコール
基礎体温: 毎朝一定時刻に測定する必要があるため、一部の婦人体温計には目覚まし機能が内蔵されています。
ノッカー・アップ

外部リンク

* [日本大百科全書]『目覚し時計』 - コトバンク

もう一度検索