目論見書

目論見書とは

目論見書（もくろみしょ）とは、有価証券の募集または売出しを行う際に、その相手方に対して提供される文書です。これは、発行体の事業内容や有価証券に関する重要な情報を記載したものであり、投資家が投資判断を行う上で不可欠な資料となります（金融商品取引法第2条第10項）。

対象となる有価証券

目論見書が発行される主な有価証券としては、株式、社債、投資信託などが挙げられます。ただし、国債や地方債などについては、目論見書の発行義務はありません（第3条）。

目論見書の種類

投資信託に関しては、交付目論見書と請求目論見書の2種類が存在します。

交付目論見書: 投資判断において重要な影響を及ぼす事項が記載されたもので、株式や社債など、請求目論見書の対象とならない有価証券が該当します。
請求目論見書: 交付目論見書よりも詳細な情報が記載されており、投資判断に極めて重要な影響を及ぼす事項を網羅しています。投資信託受益証券、外国投資信託受益証券、投資証券などが対象となり、投資家の請求に応じて交付されます。

目論見書の法的根拠

目論見書の発行と交付については、金融商品取引法によって以下のように義務付けられています。

作成義務: 第13条第1項により、目論見書の作成が義務付けられています。
交付義務: 第15条第2項、第3項、第6項により、投資家への目論見書の交付が義務付けられています。

記載内容と根拠法令

目論見書の記載事項は、企業内容等の開示に関する内閣府令、特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令、外国債等の発行者の内容等の開示に関する内閣府令などに規定されています。記載内容は、おおむね有価証券届出書と同一のものが多く、投資判断に必要な情報が網羅されています。

注意点

目論見書は、投資判断を行う上で重要な資料であるため、投資を行う際には必ず内容を精査する必要があります。特に、リスクに関する記載事項は、十分に理解しておくことが重要です。

関連情報

* 有価証券報告書: 企業の情報開示に関する別の重要な書類です。目論見書と合わせて確認することで、投資判断の精度を高めることができます。


以上が目論見書に関する詳細な説明です。投資を行う際には、必ず目論見書を確認し、自己の責任において投資判断を行うようにしましょう。

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