目黒出入口

目黒出入口（めぐろでいりぐち）

首都高速道路2号目黒線に設けられたインターチェンジの一つに「目黒出入口」があります。この出入口は、東京都港区の白金台周辺から品川区の上大崎にかけてのエリアに位置しており、その名称とは異なり、厳密には目黒区内にはありません。

目黒出入口の大きな特徴は、「ハーフインターチェンジ」と呼ばれる構造である点です。これは、特定の方面への車両の出入りに機能が限定されていることを意味します。具体的には、首都高速2号線が都心方面、特に一ノ橋ジャンクション(JCT)などへ向かう下り線に合流するための入口と、逆に都心方面から首都高速2号線を通って一般道へ降りるための出口のみが設置されています。したがって、戸越・荏原方面への流入や、そちらの方面からの流出はこの出入口ではできません。あくまで、都心部と目黒駅周辺地域を結ぶ動線に特化した設計となっています。

接続する道路

目黒出入口を利用する車両は、一般道においては主に以下の主要な都道と接続します。

東京都道418号北品川四谷線
東京都道312号白金台町等々力線（目黒通り）

特に東京都道312号は「目黒通り」として広く認識されており、都心方面と目黒、さらにその先の等々力方面を結ぶ幹線道路です。目黒出入口がこの主要幹線道路に接続していることで、首都高速道路網と目黒通りの間の交通が円滑に行われるようになっています。

周辺環境とアクセス

目黒出入口の周辺エリアは、交通の利便性と豊かな自然、そして文化的な要素が調和した地域です。JR山手線や東京メトロ南北線・三田線、東急目黒線が乗り入れる交通結節点である目黒駅は、この出入口から比較的近い場所にあります。駅周辺は商業施設やオフィスビルが立ち並ぶ賑やかなエリアですが、少し離れると落ち着いた雰囲気や緑豊かな景観が広がっています。

周辺には、国の天然記念物及び史跡に指定されている国立科学博物館附属自然教育園があり、都市部とは思えないような貴重な自然空間を提供しています。また、アールデコ様式の美しい建物自体が美術館としても知られる東京都庭園美術館も近く、多くの美術ファンが訪れます。さらに、国内外からの重要な賓客を迎えるための施設である都迎賓館もこのエリアに位置しており、周辺に格式高い雰囲気を添えています。

大使館等

この地域は国際色も豊かで、多数の外国大使館が点在しています。具体的には、インドネシア大使館、駐日タイ王国大使館、駐日マリ共和国大使館、コロンビア大使館などが周辺に位置しています。また、台湾の窓口機関である台北駐日経済文化代表処も近隣にあります。これらの機関への訪問者や関係者にとって、目黒出入口は首都高速道路を利用した際の便利なアクセスルートの一つとなっています。

首都高速2号目黒線内での位置

首都高速2号目黒線において、目黒出入口は都心方面（一ノ橋JCT側）からの流れで見た場合、(201)天現寺出入口の次に位置し、その間に白金料金所（一ノ橋方面利用車両が通過）があります。目黒出入口は(203)の番号が付与されています。目黒出入口のさらに先、戸越・荏原方面へ進むと、(205)戸越出入口や(207)荏原出入口へと続きます。この位置関係から、目黒出入口はまさに都心部と目黒周辺エリアとの間を結ぶ、利用方向限定ながらも重要な役割を担っていることがわかります。

まとめ

目黒出入口は、ハーフインターチェンジとして利用できる方向は限られるものの、目黒駅周辺の主要交通結節点や、自然教育園、庭園美術館といった文化・自然施設、そして多数の大使館へのアクセスを担う重要な拠点です。日本のインターチェンジ一覧においても、その名が挙げられています。

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