相性診断!あなたと私はピッタンコ

『相性診断！あなたと私はピッタンコ』

『相性診断！あなたと私はピッタンコ』は、関西テレビが制作しフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組です。この番組は、1976年から1981年までの期間にわたり、毎週水曜の夜に視聴者を楽しませていました。特に、1980年5月からは『相性診断！ザ・ピッタンコ』に改題され、その後も続きました。

番組の構成と進行

番組自体は主に3組の夫婦（そのうち1組は芸能人夫妻）を迎えて進行され、冒頭では司会を務めた横山やすし、西川きよし、泉ピン子の漫才が披露されました。特に、彼らの掛け合いはユーモラスで親しみやすく、番組の印象を強めていました。

漫才の流れは次のように進行していきました。

1. 司会者のトーク：
- 「近頃気になるお前のえくぼ」
- 「近頃気になるあなたの素振り」
- 「そんなあなたに相性診断」
- 「合えばニッコリ」「合わねばガックリ」
- 「あなたと」「私は」
- 「ピッタンコ!!」

この後、番組の後半では「ピッタンコ診断」として知られる心理テストが行われ、夫婦の相性を評価しました。

ピッタンコ診断

「ピッタンコ診断」では、社交性、金銭感覚、セックスの度合いを測る三つの三択形式のテストが用意されていました。出題はやすしが行い、浅野八郎が解説を担当しました。視聴者にも結果が提供され、相性度を示す最後の演出では赤、黄、青のランプが光る仕組みとなっていました。「ピッタンコ」な結果が出れば、ハワイ旅行が贈呈されるという盛り上がりを見せました。

変化とリニューアル

1980年に『相性診断！ザ・ピッタンコ』と改題された際には、内容が一新されました。新しいルールでは、まず妻が3つの質問に答え、その後夫が同じ質問を回答しました。二人の回答が一致すれば賞金が贈られ、全問正解の場合は特別な賞として10万円が受け取れるというシステムでした。これにより、番組はさらに視聴者の関心を引くことができました。

特別版と出演者

番組の中で、特別版も放送され、鳳啓助と京唄子が司会を担当したこともあります。他の出演者として心理学者の浅野八郎や占い師の泉アツノが名を連ねていました。

ネット局と地域展開

関西テレビが制作局でありながらも、放送地域は限定的であり、一部の地方系列局では別時間帯での放送も行われていました。ただし、当時は多くの系列局が他の番組を放送していたため、視聴者にとってはアクセスが難しい場合もありました。

過去のエピソード

番組の中にはさまざまなエピソードがあり、特に『あなたと私はピッタンコ』の最後の方、1980年2月27日放送分では、なんと3組全ての夫婦が「ピッタンコ賞」を獲得するという快挙が達成されました。これは非常に珍しい出来事であり、視聴者にとっての印象に残る瞬間となりました。

このように『相性診断！あなたと私はピッタンコ』は、夫婦の絆を楽しくユーモラスに描いたバラエティ番組として、多くの視聴者に親しまれたのでした。

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