相良村立相良南中学校

相良村立相良南中学校の歴史と沿革

相良村立相良南中学校は、熊本県球磨郡相良村深水に位置していた公立の中学校です。この学校は1947年に新制度の中学校としてスタートし、56年間の歴史を有していましたが、2003年に閉校し、その後は「相良村立相良中学校」として統合されました。閉校時の在籍生徒は168名でした。

創立からの歩み

この学校は、昭和22年の学制改革によって設立され、新たな公教育の一環として地域に根付いていきました。1947年の4月1日には、当時の四浦国民学校の初等科が新制小学校に改組され、同じく高等科与青年学校普通科が合併し、新制中学校として新たに「川村立川村中学校」と名付けられました。

その後、1951年には木造の新校舎が完成し、1953年には本館が整備され、学校としての施設が充実していきました。1956年には川村と四浦の村が合併し、名称も「相良村立相良南中学校」へと改称されました。これにより、地域の生徒たちの教育がより一層重要視されるようになりました。

発展の波

学校の施設は次第に拡充され、1959年には体育館が完成し、1963年度には生徒数が558名とピークに達しました。1964年には技術室と家庭科室が整備され、1968年には完全給食の導入が実施されました。

それ以降も様々な施設が次々と整備され、1980年代には体育館や校舎の改修が行われるなど、学校の環境が向上しました。また、1989年にはパソコン室も設置され、時代に即した教育環境が整いました。特に、1998年には吹奏楽部が県の吹奏楽コンクールで最優秀賞を受賞するなど、文化活動においても優れた活動が見られました。

閉校と統合

しかし、2003年には統合の決定が下され、相良南中学校はその歴史の幕を下ろすことになりました。閉校前日の3月31日をもって、56年の教育の歴史が終焉を迎えました。翌日の4月1日には、相良北中学校と共に相良村立相良中学校が新しく設立され、その校舎と校地は新設校に引き継がれました。

交通アクセスと周辺施設

相良村立相良南中学校へのアクセスは、最寄りの鉄道駅であるJR九州の肥薩線「人吉駅」や、くま川鉄道湯前線の「相良藩願成寺駅」、「川村駅」などから可能でした。また、バスを利用する際には「相良南小学校前」停留所が便利です。周辺には相良村役場や総合体育館、相良村立相良南小学校など教育施設が密接にあり、地域の教育環境が整っていました。

結論

相良村立相良南中学校は、地域の教育に貢献し続けた56年間の歴史を有する学校でした。統合後もその教育の精神は引き継がれ、地域の未来を担う若者たちの育成に寄与し続けています。

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