相馬バイパス

相馬バイパス

相馬バイパスは、福島県相馬市と相馬郡新地町を結ぶ、全長9.9kmの国道6号のバイパスです。このバイパスは、相馬市街地の交通渋滞を緩和し、相馬中核工業団地へのアクセスを向上させることを主な目的として建設されました。2008年3月2日に全線が開通し、地域経済の発展と住民の利便性向上に大きく貢献しています。

概要

相馬バイパスは、以下の路線データで構成されています。

起点: 福島県相馬市程田
終点: 福島県相馬郡新地町駒ケ嶺
総延長: 9.9km

道路の規格は区間によって異なり、相馬市程田から相馬市大曲までの1.8kmと、相馬市光陽から新地町駒ヶ嶺までの2.9kmの区間は、第3種第2級の規格で、設計速度は60km/h、道路幅員は17.0m、車線数は2車線です。一方、相馬市大曲から相馬市光陽までの5.2kmの区間は、第3種第1級の規格で、設計速度は80km/h、道路幅員は暫定13.5m（完成26.0m）、車線数は暫定2車線（完成4車線）となっています。この区間は将来的に4車線化される予定です。

歴史

相馬バイパスの建設は、1987年度に事業化され、1990年度から用地買収が開始されました。工事は1998年度に着手され、段階的に供用が開始されました。

1987年度: 事業化（2工区・3工区）
1990年度: 用地買収着手
1998年度: 工事着手、1工区・4工区事業化
2001年11月6日: 相馬市尾浜 - 相馬市光陽間2.2km（3工区）が暫定2車線で供用開始
2006年3月27日: 相馬市大曲 - 相馬市尾浜間3.0km（2工区）が暫定2車線で供用開始
2008年3月2日: 相馬市程田 - 相馬市大曲間1.8km（1工区）、相馬市光陽 - 新地町駒ケ嶺間2.9km（4工区）が供用開始し全線開通

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、海岸から3.7km離れた相馬バイパスまで津波が押し寄せましたが、盛土構造が堤防としての役割を果たし、内陸部への津波被害を軽減する効果がありました。

2017年4月1日には、相馬バイパスと並行する国道6号の現道区間が、国土交通省から福島県に移管され、福島県道394号相馬新地線となりました。

道路構造物

相馬バイパスには、いくつかの主要な橋梁が含まれています。

宇多川橋

全長: 322.2m
主径間: 48.0m
幅員: 8.5m（12.0m）
構造: 7径間鋼連続鈑桁橋
竣工: 2003年
施工: 日本鉄塔工業

小泉川橋

全長: 192.0m
幅員: 8.5m（12.0m）
竣工: 2006年

宇多川橋と小泉川橋は、合計で669mの長さを持ち、2006年2月22日に公募により命名されました。これらの橋は、二級河川の宇多川と小泉川を渡り、橋の南側と北側には、川と並行する市道へのハーフインターチェンジのランプウェイが設置されています。

新地蔵川橋

全長: 143.2m
主径間: 70.4m
幅員: 8.5m（12.0m）
型式: 2径間鋼連続箱桁橋
竣工: 2004年
施工: 東京鐵骨橋梁

新地蔵川橋は、二級河川の地蔵川を渡り、橋の南側には相馬市との境界線があります。近くには国道113号との交差点があり、国道113号の地蔵川橋が西側に架かっています。

駒ヶ嶺大橋

全長: 490.9m
幅員: 11.0m
竣工: 2007年

駒ヶ嶺大橋はJR常磐線を跨ぎ、2008年1月21日に公募によって命名されました。

地理

相馬バイパスは、相馬市と新地町を結ぶ主要な道路であり、地域の交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。

交差する道路

（具体的な交差する道路のリストは、提供された資料には記載がありませんでした。）

関連項目

日本のバイパス道路一覧
東北地方の道路一覧

外部リンク

国土交通省 東北地方整備局 磐城国道事務所

この解説は、相馬バイパスの概要、歴史、構造物、地理的特徴などを網羅的にまとめたものです。相馬バイパスは地域の交通インフラとして重要な役割を担っており、今後の更なる発展が期待されます。

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