看護高等学校

看護高等学校とは

看護高等学校は、主に看護に関する専門的な技術や知識を習得するための「看護に関する学科」（看護学科）が設置されている高等学校を指します。

概要

「看護に関する学科」は普通科などに併設されることが多いため、設置されていても「看護高等学校」と呼ばれることは一般的ではありません。しかし、学校名に「看護」を含む例として、神奈川県立二俣川看護福祉高等学校などが存在します。また、「看護に関する学科」を設置する高等学校を対象とした、全国看護高等学校長協会や全国私立看護高等学校協会などの団体も存在します。

看護高等学校では、看護（場合によっては福祉や医療技術）に関する技術習得のための教育課程が編成されています。看護高等学校を卒業すると、准看護師の受験資格を得ることが可能です。

近年、准看護師の求人自体が減少していることや、看護教育の質の向上が求められていることから、修業年限2年の専攻科を設け、本科から5年一貫で看護師養成を行う高校が増えています。5年一貫制を実施する高校は、通算の修業年数が高等専門学校と同じであるため、2016年度以降は大学への編入も可能となりました。

ただし、5年一貫制の場合、卒業時に看護師の受験資格を得られますが、途中で退学した場合、たとえ3年間在学していたとしても准看護師の受験資格を得ることはできません。一方、3年間で准看護師の資格を取得し、その後2年間の専攻科へ進学するタイプの学校では、専攻科在籍中に中途退学した場合でも、准看護師の受験資格は保持できます。

主な設置学科

多くの看護高等学校で設置されている学科には、次のようなものがあります。

本科
看護科
看護学科
衛生看護科
専攻科
衛生看護専攻科

関連項目

全国看護高等学校長協会
日本の看護に関する学科設置高等学校一覧
看護 (教科)
家庭高等学校
福祉高等学校
看護福祉高等学校
看護専門学校
看護大学

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