真ゲッターロボ!! 異聞 Try to Remember

真ゲッターロボ!! 異聞 Try to Remember

『真ゲッターロボ!! 異聞 Try to Remember』は、松本久志作画、今川泰宏脚本、ダイナミック企画原作による漫画作品です。2001年に講談社から刊行された『スーパーロボット大戦トリビュート』に連載されました。

概要

本作は、『スーパーロボット大戦α』及び『スーパーロボット大戦α外伝』のアンソロジーコミックとして発表されました。単行本化はされていません。脚本を担当した今川泰宏は、過去にOVA作品『真ゲッターロボ 世界最後の日』の監督を3話分務めており、本作には同作と共通する登場人物や設定が見られます。しかし、物語は『世界最後の日』とは異なる展開を見せる、独立した作品として位置づけられています。

物語

物語は、月面戦争後のゲッター線収集基地、別名「月面監獄」から始まります。囚人たちを率いて脱走を試みた流竜馬の前に、かつての戦友である三泥と地獄が現れます。5年前、彼らはインベーダー戦争で隔離された月から地球へ帰還した際、インベーダーに寄生された娘・ミチルを救うため、人類を裏切った早乙女博士と対峙していました。

登場人物

流竜馬
インベーダーと共に月面に隔離されていましたが、三泥、地獄らと共に地球へ帰還します。早乙女博士が率いる新世代ゲッターに攻撃されますが、隼人によって早乙女博士の真意を知ることになります。5年後、月面監獄で反乱を起こし、再び現れた三泥や地獄と共にゲッターロボに搭乗し、早乙女博士率いるインベーダーの大群と戦います。ミチルから託された「真のゲッター計画」の力を発揮します。超人的な身体能力を持ち、生身で宇宙空間を移動するほどの能力を持ちます。

三泥、地獄
竜馬と共に月面でインベーダーと戦っていたパイロット。竜馬と共にゲッターロボで地球に帰還しますが、早乙女博士によって乗機ごと潰され死亡したと思われていました。5年後、月面監獄を脱出した竜馬の前に姿を現し、共にゲッターロボでインベーダーを迎え撃ちますが、その正体は変装した隼人と敷島博士でした。永井豪の漫画『ガクエン退屈男』の登場人物がモデルとなっています。

早乙女博士
ゲッターロボの開発者。インベーダーに寄生された娘・早乙女ミチルを救うため、地球へのゲッター線照射を継続させようとします。竜馬たちを月面に封鎖し、自らもインベーダーに身を売ります。インベーダーの力で巨大化し、ゲッターロボを圧倒します。

インベーダー
早乙女博士によって月面のゲートから召喚され、ゲッターロボを襲います。

早乙女ミチル
早乙女博士の娘。インベーダーに寄生され、ゲットマシンの合体事故で瀕死の重傷を負います。父が外道に堕ちるきっかけとなります。暴走した父を止めるため、イーグル号を5年間守り続け、竜馬に「真のゲッター計画」を託します。

登場兵器

ゲッターロボ
竜馬、三泥、地獄がそれぞれ単独で操縦します。5年後には竜馬、隼人（三泥）、敷島博士（地獄）が搭乗してインベーダーに立ち向かいます。

ゲッターロボG
劇中では次世代型と呼ばれます。武蔵、弁慶がそれぞれ単独で搭乗して竜馬達を襲います。5年後には早乙女博士が量産された軍勢を用意しています。

ゲッターゼロ
ミチルから託された「仮面」を被った竜馬が「チェンジ・ゲッターロボ」の掛け声と共に変貌したゲッターの新たな形態。背中に翼を持ち、顔に仮面を被り、エネルギーの光で竜馬の姿をしています。その全長は数百メートルもあるインベーダーの戦艦すらも凌駕し、月面のインベーダーを一掃する力を持つが、その姿はわずかな時間しか留められません。「真のゲッター計画」の産物とされ、本来は「號」と名乗る人物に託されるべき存在だったと言及されています。

インベーダー戦艦
早乙女博士が操る巨大戦艦。ゲッターロボをはるかに超えるサイズで、月面にゲートを発生させ、インベーダーを大量に呼び寄せます。石川賢の漫画『虚無戦記』に登場する宇宙戦艦と同一の外見をしています。

書誌情報

『スーパーロボット大戦トリビュート』（講談社、マガジンZコミックスデラックス、各巻に1話ずつ収録）
α篇（2001年4月発売 ISBN 978-4063343991）
α外伝篇（2001年7月発売 ISBN 978-4063344349）
* α外伝篇II（2001年12月発売 ISBN 978-4063345032）

もう一度検索