真庭市立中央図書館

真庭市立中央図書館：地域を繋ぐ、持続可能な学びの空間

真庭市立中央図書館は、岡山県真庭市勝山に位置する公共図書館です。単なる蔵書スペースではなく、地域コミュニティの活性化と持続可能な社会の実現を目指した、多機能型施設として生まれ変わりました。

施設概要：旧庁舎の再生と革新的なデザイン

築37年の旧真庭市勝山庁舎を、建築家・青木茂氏によるリファイニング建築によって再生。既存のRC造を最大限に活かしつつ、耐震補強や内外装の一新を行い、新築同様の快適さを実現しています。館内には、日本初の曲面CLT（直交集成板）を採用するなど、木材利用にも積極的に取り組んでいます。

各フロアの特色

• - 1F：一般フロア

- 一般開架スペース：豊富な蔵書が揃い、自由に閲覧できます。
- 総合カウンター：貸出手続きやお問い合わせに対応します。
- 貴重書庫：地域の歴史を伝える貴重な資料を保管しています。
- 静寂読書室：静かな環境で集中して読書ができます。
- 郷土資料室：真庭市の歴史や文化に関する資料を収集・展示しています。
- 飲食スペース：読書や学習の合間に軽食を楽しめます。

• - 2F：児童図書フロア

- 児童開架スペース：子どもたちが自由に本に触れられる空間です。
- 貸出カウンター：児童書の貸出手続きを行います。
- おはなしの部屋：絵本の読み聞かせやイベントを開催します。
- キッズテラス：屋外で読書や休憩ができるスペースです。
- キッズスペース：小さなお子様が安全に遊べる空間です。

• - 3F：学習室・会議室フロア

- 映像シアター：映画上映会や講演会など、様々なイベントに利用できます。
- グループ学習室：複数人で共同学習やグループワークができます（1・2Fの資料持ち込み可）。
- 個別学習室：一人で集中して学習できるスペースです（1・2Fの資料持ち込み可）。
- 会議室：会議や打ち合わせなど、様々な用途に利用できます。

真庭市図書館みらい計画：地域自治の拠点を目指して

真庭市立図書館は、「真庭市図書館みらい計画」に基づき、以下の5つの柱を中心に運営されています。

1. 公共図書館としての存立基盤の整備：安定した運営体制を構築し、市民へのサービスを向上させます。
2. 子どもの学びへの能動的な貢献：子どもの読書活動を推進し、豊かな心を育みます。
3. 地域資源の再評価と新たな価値の創出：地域の歴史や文化を掘り起こし、新たな魅力を発信します。
4. 知的探究に応えるコンテンツ戦略：多様なニーズに対応できる蔵書や情報を提供します。
5. 市民が繋がる地域交流拠点創出：様々なイベントや講座を開催し、市民の交流を促進します。

環境への配慮：バイオマスボイラーの導入

旧庁舎で使用されていた重油ボイラーを、木質ペレットを燃料とするバイオマスボイラーにリファイニング。化石燃料の使用量を削減し、環境負荷の低減に貢献しています。使用木材量は、CLT材を32.06立方メートル、その他仕上材として16.81立方メートル、合計48.87立方メートルに達します。

歴史：市民参加による図書館づくり

図書館の建設にあたっては、市民ワークショップを開催し、市民の意見を積極的に取り入れました。2018年7月3日の開館以来、地域に根ざした図書館として、多くの市民に利用されています。

サービス案内

• - 館外貸出

- 図書・雑誌：20点まで、貸出期間2週間
- CD・DVD等：5点まで、貸出期間2週間

• - 開館時間：9:00～19:00（3階映像シアターは21時まで）
• - 休館日：月曜日（休日の場合は翌日）、年末年始、特別整理休館日（年間14日以内）
• - インターネット：館内で無料Wi-Fi利用可能

アクセス

• - JR姫新線中国勝山駅より徒歩約15分
• - まにわくん本郷バス停より徒歩約5分
• - 米子道久世インターチェンジより車で約20分
• - 駐車場144台完備

真庭市立中央図書館は、図書館としての機能に加え、観光案内、学習スペース、子育てスペース、会議室、シアターなど、多様な機能を備えた複合施設です。勝山町並み保存地区の端に位置し、観光拠点としても開かれた施設として、地域内外の人々に利用されています。Library of the Year2024 優秀賞を受賞。

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