真福寺 (東京都港区)

真福寺は、東京都港区虎ノ門に位置する真言宗智山派の寺院です。総本山である智積院の別院としての役割を担い、真言宗智山派の宗務出張所が置かれています。

歴史

真福寺は、1605年（慶長10年）に中興照海によって開山されました。元々は鉄砲洲（現在の東京都中央区明石町）にあった小庵を、江戸城に近い現在の港区虎ノ門に移転し、寺院として発展しました。

幕末期には、江戸城に近接しているという地理的条件から、外国使節の宿舎として利用されるという歴史的な役割も担いました。オランダのクルティウスやロシア帝国のプチャーチンなど、当時の著名な外交官たちが真福寺に滞在した記録が残っています。

近代的な寺院建築

1995年（平成7年）には、「真福寺・愛宕東洋ビル」として建て替えられました。これは、伝統的な寺院の形式にとらわれず、近代的な高層ビルの中に寺院を設けるという、他に類を見ない建築様式です。この建て替えによって、真福寺は真言宗智山派の新たな拠点としての機能も担うようになりました。

交通アクセス

真福寺へのアクセスは非常に便利です。東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅B1出口から徒歩3分という近さに位置しています。

真福寺の現在

真福寺は、歴史的な背景と近代的な建築が融合した、他に類を見ない寺院です。真言宗智山派の拠点として、また、都会の中の静寂を求める人々の心の拠り所として、その役割を果たし続けています。都会にありながら、歴史の重みを感じさせる空間は、訪れる人々に安らぎと心の豊かさをもたらしてくれるでしょう。

参考文献

俵元昭 著『港区史跡散歩 (東京史跡ガイド3)』学生社、1992年

関連項目

智積院

外部リンク

* 別院真福寺について（智積院サイト内）

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