真道ゴー

真道 ゴー - 元プロボクサーの軌跡

真道ゴー（しんどう ゴー）は1987年7月18日生まれの日本の元プロボクサーで、現在は株式会社真道の代表取締役を務めている。本名は橋本浩（はしもと ごう）で、旧名はめぐみ。和歌山県出身であり、出身校は和歌山県立和歌山北高等学校を卒業し、天理大学を中退している。

経歴とボクシングキャリアの始まり

真道はリングネームに「真っ直ぐに信じた道を突き進む」という思いを込めている。また、彼は性同一性障害を抱えていることも公表しており、これが彼の人生やキャリアに向かう方向性に影響を与えている。中学3年生のときに友人の彼氏に嫉妬を感じた経験が、彼の性自認を探る一歩となった。子供の頃から身体能力が高く、陸上競技や水泳において全国大会に出場しており、小学校5年生からはバスケットボールに没頭。大学進学後にいじめに遭ったことでしばらく休学したが、2007年12月にボクシングに挑戦することを決意し、名古屋のクラトキボクシングジムに入門した。

プロデビューと選手としての成長

2008年、後楽園ホールで初めての女子プロテストに合格し、5月25日に和歌山県立体育館で元アマチュア日本王者相手にプロデビュー。しかし、判定負けを喫した後、11月16日に初勝利を挙げ、そこからは国内女子最多の4連続KO勝利を挙げ、その名を広めた。2011年にはOPBF東洋太平洋女子フライ級王座を獲得し、23歳7ヶ月で日本女子ボクシング史上最年少でのタイトル獲得者となった。

世界タイトルへの挑戦

2012年にはWBC女子世界フライ級王座に挑戦するが判定負け。2013年には再び挑戦し、見事にWBC女子世界フライ級王座を獲得した。この試合は和歌山県内での女子プロボクシングの初の世界タイトルマッチで、全判定が100-90という圧勝であった。その後も防衛戦を重ね、2度の防衛に成功したものの、2014年にはジム移籍の際に王座を返上する事態に直面した。

引退と新たな挑戦

2017年、性別適合手術を経て男性となったことを公表し、一般女性と結婚した。その後、男子プロボクサーとしてのキャリアを考え始めるが、2023年に日本ボクシングコミッションが受験を見送った。彼には今後、トランス男性としてのルールが設けられているとも伝えられており、再挑戦の希望はまだ残っている。

現在、真道は和歌山市内でトレーニングジムを開くなど、新たな挑戦を続けている。彼の人生は、ボクシングの世界での栄光の影に辛さや苦労を抱えつつも、一歩一歩を信じて進んできた結果の物語である。

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