「眠り姫」は、人気日本バンド
SEKAI NO OWARIによるメジャー3作目の
シングルです。前作「スターライトパレード」から約6ヶ月後にリリースされ、彼らのアルバム『ENTERTAINMENT』の先行
シングルとして登場しました。この作品は、初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤の三種類で販売され、それぞれ異なるジャケットデザインが施されたのが特徴です。
初回限定盤Aでは、トールケース仕様の特別なパッケージが用意されており、
音楽雑誌『
MUSICA』に連載されていた深瀬によるオリジナルストーリーとファンタジスタ歌磨呂とのコラボによる
フォトブックが同梱されていました。一方、初回限定盤Bには、表題曲の
ミュージック・ビデオが収められた
DVDが特典として含まれています。なお、通常盤の初回生産分には、謎の
DVDが入ったスクラッチカードが封入されていました。
表題曲「眠り姫」は、
2010年12月23日に行われたワンマンツアー「世界の終わり 秋のワンマンツアー2010」の東京公演で初披露され、深瀬はこの楽曲に対して強い思い入れを持っていました。彼は、「パッと出してサラッと消化されるのは避けたい」と語り、楽曲の完成度を追求し、適切な発表タイミングを模索していたそうです。これに伴い、テレビ朝日系の
音楽番組『
ミュージックステーション』に初出演し、記念すべきパフォーマンスを披露しました。
「眠り姫」は
オリコンチャートで初登場4位を記録し、トップ10入りは「天使と悪魔/
ファンタジー」以来3作ぶりとなりました。そして、彼らにとって初めてのトップ5入りを果たした重要な作品となりました。
収録曲について
1.
眠り姫 [5:32]
作詞・作曲:深瀬慧、編曲:
SEKAI NO OWARI、補編曲:保本真吾
この楽曲は、元々はロック色が強いアレンジで演奏されたものでしたが、
ストリングスを加えることで幻想的な雰囲気に仕上げられました。制作過程には多くの苦労が伴ったといいます。
2.
生物学的幻想曲 [3:47]
作詞・作曲:深瀬慧、編曲:
SEKAI NO OWARI
この曲は、デモ段階では暗いアレンジが施されており、リリースの
お蔵入りさえ危惧されていましたが、
サビのコード進行が変更されたことで見事に救われました。この曲には
アコーディオンも取り入れられ、異国情緒を醸し出しつつ、最終的には聴く人が踊ることを意図したサウンドに仕上がりました。
3.
インスタントラジオ -2011.11.22 at 日本武道館- [5:11]
作詞・作曲:深瀬慧、中島真一、編曲:
SEKAI NO OWARI
これは前年に行われたライブの音源を収録したトラックで、ファンにとっても特別な一曲となっています。
参加ミュージシャン
- - 中島真一:サウンドプロデュース & ギター & ボーカル
- - 深瀬慧:ボーカル & ギター
- - 藤崎彩織:ピアノ
- - LOVE:DJ
収録アルバム
「ENTERTAINMENT」として最初の2曲に収められています。
この
シングルは、
SEKAI NO OWARIの
音楽性の幅を広げ、ファンに新たな感動を提供する重要な作品となりました。その
ファンタジーに満ちた世界観と深い
音楽性が、今後も多くのリスナーに愛され続けることでしょう。