眼鏡なカノジョ

眼鏡なカノジョ

概要

『眼鏡なカノジョ』は、日本の漫画家TOBIによって制作された作品で、2007年から2008年まで無料ウェブコミック誌『FlexComixブラッド』で連載されました。この作品は、著者にとって初めての連載作品であり、単行本化やアニメ化も果たしています。眼鏡をかけたヒロインが登場する1話完結の短編オムニバス形式で展開される青春恋愛ストーリーは、多くの読者に親しまれました。連載が終了してから約3年後の2010年には、OVAとしてアニメ化され、再び注目を集めました。

連載内容

作品の連載は、当初1話完結の読みきり作品として構想されていましたが、担当編集者の支持により、単行本1冊分の連載作品に発展しました。特に、第3話から第8話にかけては、めがねっ娘アイドルの時東ぁみとの特別コラボレーションが行われ、「時東ぁみの『眼鏡な時間』」というコラムも連載されました。このコラムは単行本にも収められ、初版の帯には彼女のコメントが掲載されているなど、特別な企画が展開されました。

連載の終了から半年後には、番外編として「神谷君の奮闘」が配信され、この作品はTOBIの別の単行本『眼鏡とメイドの不文律』に新たに描き下ろされた別の番外編と共に収録されています。

各話の紹介

第一話 かけず嫌い

主人公は文学部の先輩・麻生花奈。眼鏡にこだわる花奈に、一目惚れした後輩・神谷純一が興味を持つが、眼鏡は嫌いで外そうとする。

第二話 外して二人

アイドル・一戸綾とカフェのアルバイト・宮口孝史のドキドキの出会いが描かれる。

第三話 見えない絆

大学生カップルの木村美月と田中徹の淡白な関係の中で、眼鏡が表すコミュニケーションの難しさがテーマ。

第四話 伊達男作戦

中学生時代の思い出を持つ倉本千秋と高塚辰也の物語。普段は冷静な千秋がアガってしまう場面が描かれる。

番外編 神谷君の奮闘

主人公が新たな冒険に挑戦する番外編。

そして、さらに続編が登場

また、番外編「空色の空港」も新たに収められており、シリーズ全体の魅力を引き立てています。

書誌情報

『眼鏡なカノジョ』は2008年に初版が発行された後、2012年には再版されました。通常の書店での流通を経て、幅広い読者層に愛され続けています。

アニメ化とキャスト

2010年にはOVAとしてアニメ化され、特に人気のあるエピソードが選ばれて制作されました。オープニングテーマは今井麻美が歌う「フレーム越しの恋」、エンディングテーマは彩音が歌う「眼鏡な理由」で、これらも作品の魅力を引き立てています。アニメのキャストには、眼鏡をかけることにこだわりを持つ麻生花奈を演じた森谷里美や、劇中のアイドル役である今井麻美など、豪華な声優陣が参加しています。

この作品は、眼鏡を通じて描かれる恋愛模様や、日常の小さなドラマを楽しめる作品として、多くのファンに親しまれています。

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