着ラジ

『着ラジ』とは

『着ラジ』は、ニッポン放送で2005年4月3日から10月2日まで、毎週日曜日の深夜23時20分から24時30分に生放送されていたラジオ番組です。番組のコンセプトは「ラジオ+ケータイ+ネット＝着ラジ」であり、当時の最先端技術を活用したリスナー参加型の企画が特徴でした。

番組の構成

番組は、パーソナリティの吉田尚記アナウンサーと、アシスタントの「着ネェ」こと花井美里（グラビアアイドル）とりりあん（ラジオパーソナリティ、女性アイドル）の3人で進行しました。番組内容は、ゲームやアイドルなどのサブカルチャーにスポットを当て、毎回ゲストを招きながら1つのテーマを掘り下げていくというスタイルでした。

ラジオ＋ネット

「オールナイトニッポン」のホームページから、スタジオの様子を動画で同時生放送するという画期的な試みが行われました。リスナーは番組を視聴するだけでなく、リアルタイムで番組に参加することもできました。しかし、番組の人気が高まるにつれて、ストリーミング放送へのアクセスが集中し、サーバーがパンクすることも度々ありました。

ラジオ＋ケータイ

放送中にリスナーから送られた写メールを、ニッポン放送のモバイルホームページにリアルタイムでアップロードしていました。これにより、リスナーはスタジオの雰囲気を共有することができました。また、番組終了後には、番組の裏話などを盛り込んだ「着ラジの着ラジオ」が、モバイルホームページからダウンロードできました。

人気コーナー「着フジテレビ」

番組の人気コーナーの一つに、「着フジテレビ」というクイズコーナーがありました。このコーナーはフジテレビジョンがスポンサーとなり、フジテレビの番組や関連作品に関するクイズを出題し、メールで一番早く正解したリスナーにプレゼントをしていました。しかし、問題が簡単すぎたため、リスナーは意図的にボケ解答を送るようになり、最終的にはボケ解答の品評会のような様相を呈しました。番組はこれに応え、「着フジテレビスペシャル」と題して、すべての放送時間をクイズコーナーに費やすという企画も行われました。

このコーナーでは、リスナーからの大量のメールが殺到し、吉田アナウンサーが「メールフォルダ画面がスクロールしてどっかいっちゃう」と悲鳴を上げるほどでした。これに対応するため、クイズの問題ごとにメールアドレスを変えるという対策が取られました。リスナーのボケ解答は、時事ネタや全く関係のない人物の名前を挙げるなど、バラエティに富んでいました。

番組終了後、吉田アナウンサーは全ての回答メールを読み、特に秀逸な作品を自身のブログで紹介するというリスナーへの感謝の意を示しました。最終回では、全編「着フジテレビ」方式のクイズを行い、過去の名場面を振り返りました。

その他のコーナー

他にも、デジタルコンテンツ部提供の「着ギャザ」というコーナーがありました。これは、様々な商品を紹介し、購入人数が多いほど値段が下がるというシステムでした。また、番組中期には、佐藤製薬の「ユンケルローヤル」が番組サポーターとなり、パーソナリティが同商品を飲みながら宣伝する生CMが行われていました。

番組の終了とその後

『着ラジ』は、2005年10月2日に惜しまれながら終了しました。番組終了後、吉田アナウンサーは、平日夜の番組『熱血!!ラジカルチャー』に移動しました。また、『着ラジ』の後番組には、義家弘介がパーソナリティを務める『ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない』がスタートしました。

番組の功績

『着ラジ』は、ラジオとインターネット、携帯電話を融合させた画期的な番組として、当時のラジオ業界に大きな影響を与えました。特に、リスナー参加型の企画や、サブカルチャーに焦点を当てた内容が、多くのリスナーから支持されました。また、番組からCDデビューを果たした「着ネェ」の2人も、番組の人気を支える大きな要素でした。

この番組で生まれたクイズの形式や、回答のブログへの掲載は、吉田アナウンサーが後に担当した番組にも引き継がれています。

主なゲスト

野田義治（サンズエンタテインメント社長）
高橋名人（ハドソン）
Lead
より子。
こちぞう（着ギャザバイヤー）
みずしな孝之
新谷良子（声優）
野川さくら（声優）
堀江由衣（声優）
野中藍（声優）
白石涼子（声優）
雅-miyavi-
w-inds.

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