睦月

睦月（むつき）

睦月とは、日本の旧暦における1月の異称です。現代においては、新暦の1月を指す言葉としても用いられることがあります。

睦月の語源

睦月の語源には諸説あります。

家族や親族が互いに睦み合う月であるとする説
「元つ月（もとつつき）」が転じたとする説
稲の芽が出る月であるとする説

これらの説の中でも、家族や親族が仲良く睦み合う様子を表すという説が一般的です。

睦月の用法

睦月は、主に以下の用途で使用されます。

旧暦1月を指す言葉として
新暦1月を指す言葉として
手紙や文章における季節の挨拶として

例えば、年賀状や時候の挨拶などで「睦月」という言葉が用いられることがあります。

睦月に関連する事物

「睦月」という名称は、様々な事物にも用いられています。

睦月 (駆逐艦)：旧日本海軍の睦月型駆逐艦の一隻。大日本帝国海軍の駆逐艦の名前として知られています。
睦月島：愛媛県松山市に位置する島。風光明媚な自然が魅力的な島です。

新暦と旧暦

日本で使用される暦は、明治時代に太陰太陽暦（旧暦）からグレゴリオ暦（新暦）へと移行しました。しかし、伝統的な行事や風習の中には、旧暦に基づいて行われるものも多く残っています。そのため、現代でも旧暦と新暦の両方が用いられることがあります。

旧暦（太陰太陽暦）：月の満ち欠けを基準とした暦。季節の移り変わりを反映しているという特徴があります。
新暦（グレゴリオ暦）：太陽の動きを基準とした暦。世界的に広く使用されています。

睦月以外の月の異称

各月にはそれぞれ異称があり、睦月以外にも風流な呼び名が存在します。

如月（きさらぎ）：旧暦2月
弥生（やよい）：旧暦3月
卯月（うづき）：旧暦4月
皐月（さつき）：旧暦5月
水無月（みなづき）：旧暦6月
文月（ふみづき）：旧暦7月
葉月（はづき）：旧暦8月
長月（ながつき）：旧暦9月
神無月（かんなづき）：旧暦10月
霜月（しもつき）：旧暦11月
* 師走（しわす）：旧暦12月

これらの異称は、日本の豊かな四季や文化を感じさせる言葉として、今も大切にされています。

睦月は、単に1月を指す言葉としてだけでなく、日本の歴史や文化、そして人々の温かい繋がりを象徴する言葉として、大切に受け継がれています。

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