矢倉規広

矢倉 規広（やぐら のりひろ）

矢倉規広は1974年9月27日生まれの将棋棋士で、棋士番号は212です。大阪府出身で、桐山清澄九段の門下生です。彼の名字は「矢倉」と同じで、将棋の戦法としても知られています。実際には彼は居飛車と振り飛車の両方を使い分け、特に力戦スタイルを得意としています。また、居飛車穴熊対策として知られる矢倉流中飛車は彼の名前に由来するものです。この戦法は急戦矢倉とは異なるため、将棋ファンの間ではその違いも注目されています。

棋歴

プロ棋士としての道を歩み始めた矢倉は、1998年度の第56期順位戦で8勝2敗という成績を収めましたが、残念ながら昇級には至りませんでした。この時、同じ成績でも順位が高い他の棋士によって昇級を逃すことになり、苦しい思いをしました。1998年度と1999年度の王位戦では2年連続でリーグ入りを果たし、1998年度では紅組リーグで北島忠雄に勝利したもののリーグから脱落。1999年度は白組リーグで藤井猛や高橋道雄を破り、3勝2敗と好成績を収めましたが、プレーオフの決勝で屋敷に敗れてしまうなど、なかなか挑戦者決定戦に進むことができませんでした。

2000年度においては第13期竜王戦6組の昇級者決定戦に勝利して5組へ昇級し、その後の2004年度には5組で初めてのランキング戦優勝を達成します。また、2006年度には不振に陥り、年度成績は5勝17敗と振るわなかったものの、順位戦では降級点を免れることができました。

特に印象に残るエピソードとして、2009年度の順位戦において対局通知のミスで不戦敗を免れ、翌日に対局が延長された珍事が挙げられます。また、同年度の竜王戦では昇級者決定戦で4連勝し、最終的に最高の3組に昇級しました。

しかし、2012年度の竜王戦では再び2連敗し、4組に降級となってしまいました。その後も勝率を上げることができず、2020年度には初めての降級点が付与され、その後も続けて降級点を喫し、2023年度にはフリークラスへの降格が決定しました。

弟子

弟子には女流棋士が多く、今後の成長が期待されています。彼は後進の育成にも力を入れており、将来の将棋界に貢献する人材を育てています。

昇段履歴

• - 1986年: 6級の奨励会入会
• - 1990年: 初段
• - 1994年: 四段（プロ入り）
• - 1999年: 五段
• - 2005年: 六段
• - 2015年: 七段

主な成績

棋士として様々な成績を残してきた矢倉規広。今後の活動と、さらなる成長が期待されています。

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