矢口清治

矢口清治について

矢口清治（やぐち きよはる）は、1959年10月28日に生まれた群馬県桐生市出身のラジオDJ兼音楽ライターです。彼は早稲田大学の教育学部を卒業後、音楽業界に進出し、特に洋楽を中心とした幅広い知識と鋭い視点で知られています。

音楽キャリアの始まり

彼の音楽キャリアは、大学時代に参加した湯川れい子がDJを務める「American Top 40」のアシスタントDJコンテストに合格したことから始まりました。この合格により、彼は音楽業界への扉を開くことになります。「American Top 40」での経験を経て、東京や横浜、大阪、京都などのFM局で幅広く活動を展開しました。この中で特に有名なのが、2005年3月から2016年3月まで放送されていたNHK-FMの「ミュージックプラザ」です。彼はこの番組でポップスをテーマにしたセグメントを担当し、聴衆を魅了しました。

音楽ライターとしての活動

音楽ライターとしての矢口は、エルトン・ジョン、セリーヌ・ディオン、ビリー・ジョエル、イーグルス、ミート・ローフ、ロッド・スチュワートなど、様々な著名アーティストのCDライナーノーツを手がけてきました。また、「ミュージック・マガジン」や「レコード・コレクターズ」といった音楽関連の雑誌にも多くの記事を寄稿し、その確かな知識と分析力で高い評価を得ています。

幼少期と私生活

幼少期には熊本市に住み、地元の小学校に通いました。その後、仙台や千葉も含めて様々な地域で生活してきた矢口ですが、現在は神奈川県横浜市に住んでいます。興味深いことに、彼は自動車の免許を持たないという独自のライフスタイルを貫いています。

ニックネームとエピソード

「American Top 40」内では、同番組の仲間から「アンソニー」というニックネームを提案されたこともありましたが、周囲の反応からこの名前はあまり浸透しませんでした。このニックネームは、ビリー・ジョエルの曲「Moving Out(The Anthony's Song)」にちなんでいました。

また、横浜ベイスターズの投手・佐々木主浩が「ハマの大魔神」と呼ばれていた頃、彼自身も「キヨッピー」や「ハマのキヨピー」というニックネームを持たせようとしたことがありますが、あまりの反響の少なさから定着しませんでした。

音楽の影響

矢口は洋楽への深い理解が強い一方で、J-POPや歌謡曲などの邦楽に関しても豊富な知識を備えています。担当する番組では、特定の時期に必ず流す曲があり、例えば1月の最終週にはパイロットの「January」、6月にはModern Romanceの「Walking In The Rain」を、9月にはロッド・スチュワートの「Maggie May」を流すなどの伝統を持っています。

影響力とメディア出演

現在、矢口は「全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION」で木曜日の深夜に放送を行っており、過去にも多くの人気番組を担当してきました。彼の番組は、リスナーに音楽の楽しさを提供し続けており、音楽に対する彼の情熱は多くの人々に影響を与えています。メディアへの露出も絶え間なく、音楽に関する彼の洞察は多くのファンから支持されています。

出版物

また、彼の著作には『これを聴かずにいられるか　ポップスマニュアル70'S』があり、音楽の奥深さと楽しさを伝えています。これらの活動を通じて、矢口清治は日本の音楽シーンにおいてなくてはならない存在となっています。

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