矢山有作

矢山 有作の生涯と功績

矢山有作（ややま ゆうさく、1924年1月1日 - 2017年3月27日）は、日本の政治家であり、衆議院及び参議院の議員として活躍した後、市民運動家としての道を歩みました。彼の政治キャリアは多岐にわたり、社会党における重要な役割を担っていました。

来歴

矢山は岡山県津山市で生まれました。高校では津山商業学校に通い、1949年に中央大学法学部を卒業。その後、会計検査院の事務官として働きましたが、1951年に退職し、地元の政治の世界に足を踏み入れました。彼は津山市議会議員を1期、岡山県議会議員を2期務め、地元政治に根ざした活動を行いました。また、1962年の第6回参議院議員通常選挙では、岡山県選挙区から出馬し、見事にトップ当選を果たしました。

彼はその後、2期にわたって参議院社会労働委員長を務め、国の社会保障制度に関する問題に取り組みました。その後、1976年に衆議院議員に転身し、黒田寿男の後継として当選を果たしました。彼の政治家としてのキャリアは、選挙での浮き沈みがあり、1979年の第35回選挙では次点で落選しましたが、1980年にはハプニング解散により第36回選挙に復帰し、再び3期を務めました。1986年の第38回選挙で再び落選した後、1988年に政界を引退しました。

政治活動と市民運動

矢山は日本社会党中央執行委員としても活躍し、教宣局長を務めるとともに、衆議院石炭対策特別委員長の職にも就いていました。社会党の広報委員長として、党のイメージづくりに取り組み、親しみやすい象徴として薔薇のマークを発表したことでも有名です。

政界引退後は、彼のライフワークとして市民運動に注力しました。特に、日本原駐屯地問題、国鉄の労働問題、苫田ダム反対運動などに取り組み、平和問題や憲法9条を守る活動なども行い、護憲派としての立場を明確にしました。また、全国革新懇の代表世話人としても活動し、「平和・民主・革新の日本」を目指す活動を続けました。

人物

矢山有作は、津山市議会議員の金田稔久と双従兄の関係にあり、また、金田氏は親族会の代表も務めていました。さらに、彼は新東京国際空港（現・成田国際空港）の一坪共有地の名義人の一人でもありました。

2017年3月27日、矢山は胃がんにより87歳でこの世を去りました。彼の生涯にわたる政治活動や市民運動は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

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