矢島恭介
矢島 恭介 - 日本の歴史学者
矢島恭介は1898年10月10日に長野県で生まれ、1979年11月11日にその生涯を閉じた日本の歴史学者です。彼は帝室博物館でのキャリアを通じて、日本の文化や歴史の研究に多大な貢献をしました。大学は早稲田大学の文学部を1925年に卒業後、同年より帝室博物館に勤務を開始します。
経歴と業績
矢島は、1938年に帝室博物館の鑑査官に任命され、1954年には東京国立博物館考古課長としての役職も担いました。1961年に同館を退職してからは、東京芸術大学、明治大学、国学院大学、立教大学で講師として教壇に立ち、文化庁の文化財保護審議会専門委員としても活動しました。彼の研究は日本の考古学と博物館学において重要な役割を果たし、後の世代の歴史学者に多くの影響を与えました。
受章と評価
1972年には、その功績が認められ、勲四等瑞宝章を受章しました。これは日本の文化と科学の発展に寄与した人物に与えられる名誉であり、矢島の業績が高く評価されたことを示しています。
主な著書
矢島の著作には多くの重要な作品があります。彼はいくつかの共著を含む書籍を出版し、特に博物館に関する研究で知られています。以下は彼の主な著書の一部です：
- - 『那智発掘仏教遺物の研究』（共著）
- - 『[帝室博物館]]学報 第7冊 帝国博物館藏釋奠器圖篇』（石田茂作共編、1935年）
- - 『[帝室博物館]]学報 第8冊 金峯山經塚遺物の研究』（石田茂作共編、1937年）
- - 『[帝室博物館]]学報 第9冊 古墳發掘品調査報告』（石田茂作共編、1937年）
- - 『きものの歴史』（[山辺知行]]監修、1952年）
- - 『ガラスの世界史』（[石田茂作]]監修、1953年）
彼の著作は、古代から中世、日本の文化や科目に関する深い知識をもとに多くの人々に影響を与え、今日でも研究者たちに参考にされています。特に博物館文化シリーズにおける彼の研究は、展示資料や考古学の文脈を理解する上で的重要な資料となっています。
参考文献
矢島の業績についての詳細情報を得るには、駒沢大学図書館編の『矢島文庫目録』が有益です。この目録には彼の著作や資料が体系的にまとめられており、彼の研究成果を辿る手助けとなるでしょう。
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