矢田清巳

矢田 清巳（やだ きよみ）

矢田清巳は、1948年5月13日に京都府京都市太秦で生まれた日本の映画監督です。彼のキャリアは1969年に立命館大学理工学部電気学科を中退した後、1970年に東映京都撮影所に助監督として入社することから始まりました。映画業界での経験を積み、1986年に放送されるテレビドラマ「水戸黄門 第16部」で監督デビューを果たしました。その後、矢田監督は山内鉄也の後を受けて葉村彰子が関与する作品の主要監督として活躍を続けました。

主な作品と監督活動

矢田清巳が手がけた作品は多岐にわたります。特に日本テレビで放送された「女忍かげろう組」シリーズ（1990年 - 1991年）や「長七郎江戸日記」（1983年 - 1991年）、さらに「八百八町夢日記」（1991年 - 1992年）など、彼の監督による作品は視聴者に広く愛されてきました。

TBSでの活動も目覚ましく、特にナショナル劇場・パナソニック ドラマシアターの「水戸黄門」では、助監督として第4部から第15部（1973年 - 1985年）まで豊富な経験を積みました。第16部から第43部、最終回スペシャル（1986年 - 2011年）、またその後のBS-TBS版（2017年・2019年）でも彼は作品を手がけました。

同様に、「大岡越前」や「江戸を斬る」シリーズでも重要な役割を果たし、これらの作品ではチーフ助監督として手腕を発揮しました。江戸を斬るでは多くのシリーズに参加し、また「翔んでる!平賀源内」や「南町奉行事件帖 怒れ!求馬」シリーズでも監督として関与しました。

その他の作品

さらに、テレビ東京で制作された「逃亡者 おりん」（2006年）や「密命 寒月霞斬り」（2008年）など、近年でもさまざまなジャンルの作品に挑戦しています。代表的な作品には、稲川淳二のショートホラーシネマ「伝説のホラー」シリーズ（2003年）やオリジナルビデオ「若菜爛漫」（2005年）、中江藤樹生誕400年記念映画の「近江聖人・中江藤樹」（2005年）、人権教育啓発映画「ホームタウン 朴英美のまち」（2008年）などがあります。

矢田清巳の影響

矢田監督は、日本のテレビドラマ界において非常に影響力のある存在であり、彼の作品は多くの人々に楽しさと感動を提供してきました。彼の活動は、これからの世代の監督たちにとっても大いに刺激となり、今後も日本の映像文化に貢献し続けることでしょう。

もう一度検索