矢田長之助

矢田長之助（やだ ちょうのすけ）

生涯

矢田長之助は、1871年11月2日（明治4年9月20日）に島根県簸川郡塩冶村（現在の出雲市）で生まれ、1940年11月27日に没した外交官です。彼は、激動の時代を外交官として活躍し、日本と諸外国との関係構築に貢献しました。

学歴と初期のキャリア

1895年（明治28年）に東京高等商業学校（現在の一橋大学）を卒業しました。卒業後は教員として教鞭を執りましたが、1899年（明治32年）に外交官及領事官試験に合格し、外交官としての道を歩み始めます。

外交官としての活躍

1900年（明治33年）より領事官補として天津、漢口に勤務し、その後、メキシコ公使館の三等書記官、二等書記官を歴任しました。北米では、バンクーバー領事、オタワ総領事、ニューヨーク総領事、ホノルル総領事といった要職を歴任し、国際社会における日本のプレゼンスを高めることに尽力しました。

1921年（大正10年）には、駐シャム（現在のタイ）公使に任命され、タイとの友好関係の発展に大きく貢献しました。

退官後の活動

外交官を退官した後は、教育者として横浜市立横浜商業学校・横浜市立横浜商業専門学校の校長事務取扱を務め、後進の育成に尽力しました。また、財団法人暹羅協会（後の日本タイ協会）の常務理事・理事長として、日本とタイの文化交流・親善に尽くしました。

叙勲

長年の功績が認められ、正四位勲二等の叙勲を受けています。

参考文献

* 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第3版』帝国秘密探偵社、1930年。

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