矢野正之

矢野 正之

矢野 正之（やの まさゆき）は、1975年1月24日に神奈川県横浜市神奈川区で生まれた日本の元プロ野球選手です。ポジションは投手。

来歴

プロ入り前

矢野氏が野球を始めたのは小学2年生の時、地元の神奈川区にある軟式少年野球チーム、菅東ドラゴンズに入団したのがきっかけです。当初は捕手としてプレーしていましたが、中学校からは投手へと転向しました。高校では入学直後からその将来性が注目されましたが、規律を欠く行動が問題となり、公式戦での登板機会はわずか5試合にとどまりました。また、学業面でも苦労し、二度の留年を経験して卒業まで5年を要しました。19歳になった際には、年齢制限により選手としての公式戦出場が不可能になったため、チームの監督を務めるなど、異色の高校時代を送りました。

1994年のNPBドラフト会議において、阪神タイガースから5位指名を受け、プロ野球の世界へと足を踏み入れました。

阪神タイガース時代

阪神入団後、プロのレベルでの投球に磨きをかけ、3年目となる1997年に念願の一軍昇格を果たしました。このシーズンは一軍で3試合に登板しています。

プロ初登板は1997年7月30日、阪神甲子園球場で行われた対ヤクルトスワローズ18回戦でした。6回表に3番手として救援マウンドに上がり、1イニングを無失点、三者凡退に抑えるという、プロ初登板としては上々の内容でした。

しかし、一軍での経験を重ねる中で、プロの打者相手に苦戦する場面も見られました。特に、3試合目の対横浜ベイスターズ戦では、制球に苦しみ6失点を喫するなど、一軍の壁に直面しました。その後は一軍での登板機会を得られず、1998年シーズン限りで阪神タイガースを自由契約となり、退団しました。

阪神退団後

阪神退団後も野球への情熱は尽きず、2000年には台湾プロ野球へと活躍の場を移しました。台湾では和信ホエールズに入団しプレーしましたが、ここでも目覚ましい結果を残すには至らず、1年で退団となりました。

投手としてのプレースタイルは、最速149km/hを計測した力強いストレートと、打者のタイミングを大きく外すカーブが持ち味でした。

引退後

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後は、故郷である神奈川県に戻り、現在は水産物の卸売会社に勤務しています。

詳細情報

背番号

58 （1995年 - 1998年、阪神タイガース）
17 （2000年、和信ホエールズ）

記録

NPB初登板: 1997年7月30日、対ヤクルトスワローズ18回戦（阪神甲子園球場）、6回表に3番手で救援登板、1回無失点

関連項目

神奈川県出身の人物一覧
阪神タイガースの選手一覧

外部リンク

選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、CPBL

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