知久八万

知久八万（ちく はちまん）は、1890年（明治23年）3月19日に千葉県で生まれた、大日本帝国陸軍の軍人です。1954年（昭和29年）2月27日に63歳で亡くなりました。最終階級は陸軍少将でした。

軍歴

知久八万は、陸軍士官学校第24期を卒業後、さらに陸軍砲工学校高等科第21期を優等で卒業しました。これらの学校で、軍事に関する専門的な知識と技能を習得しました。1939年（昭和14年）3月9日には陸軍砲兵大佐に進級し、同時に大阪陸軍兵器支廠長に任命されました。ここで、兵器の管理と運用に関する重要な役割を担いました。

1940年（昭和15年）4月には、陸軍兵器本部課長に転任しました。この配置換えは、彼の専門知識と能力がより高度なレベルで必要とされたことを示しています。その後、1941年（昭和16年）7月には、第1砲兵団長に就任しました。砲兵団長として、砲兵部隊の指揮と統率を執り、その戦闘能力の向上に尽力しました。

ブーゲンビル島での戦い

1942年（昭和17年）11月、知久八万は第17軍兵器部長（第8方面軍）としてブーゲンビル島に出征しました。ブーゲンビル島は、太平洋戦争における激戦地の一つであり、過酷な環境と熾烈な戦闘が繰り広げられました。1944年（昭和19年）8月1日、知久八万は陸軍少将に進級しました。しかし、戦況は悪化の一途を辿り、米軍との戦いで苦戦を強いられました。知久八万は、ブーゲンビル島で終戦を迎えました。

参考文献

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

これらの文献は、知久八万の軍歴や当時の状況を理解する上で、重要な資料となります。

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