石上大橋

石上大橋は、新潟県三条市の信濃川に架かる、全長443メートルの道路橋です。国道289号の一部として、三条市の中心部と信濃川右岸の新潟県道1号新潟小須戸三条線（小須戸線）、そして左岸側の国道8号や北陸自動車道・三条燕ICへのアクセス道路である「第二産業道路」を結びつけています。

この橋は1976年（昭和51年）に竣工し、1979年（昭和54年）に開通しました。開通当初は国道289号の区間ではなく、橋の銘板には「主要地方道三条新津線」と記されています。これは、当時の道路事情を反映したものです。

石上大橋の建設当初、西詰側は国道8号と立体交差する計画でしたが、オイルショックなどの経済状況の変化により、西詰・東詰ともに平面交差となりました。また、東詰側は橋のたもとの石上交差点で新潟県道1号と交差していますが、設計段階で橋梁上に右折車線を設けるスペースが確保されなかったため、国道289号から新潟県道1号へ右折する車両（国道8号方面から瑞雲橋方向、荒町方面から栗林方向）は、7時から19時まで右折禁止となっています。これは、交通の流れを円滑にするための措置ですが、設計上の制約が利用者に不便を強いる一例と言えるでしょう。

石上大橋は、三条市石上地先から下須頃地先を結び、片側2車線の道路規格となっています。しかし、石上大橋を含む国道289号の国道8号交差点から国道403号交差点までの区間は、慢性的な交通渋滞が発生しています。これは、交通量の増加や道路の構造的な問題が複合的に影響していると考えられます。

この交通渋滞を緩和するため、石上大橋の約1km下流に、国道289号バイパスが都市計画道路として計画されています。このバイパスが完成すれば、交通の流れが分散され、石上大橋周辺の渋滞緩和に大きく貢献することが期待されます。

石上大橋は、三条市の交通網において重要な役割を果たしていますが、開通から年月が経過し、交通事情の変化に対応する必要が生じています。バイパスの建設によって、よりスムーズな交通が実現することを願うばかりです。

外部リンク

* 新潟県 三条地域振興局 地域整備部

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