石井将希

石井将希（いしい まさき）

1995年7月12日生まれの石井将希選手は、群馬県高崎市出身の元プロ野球選手です。左投左打の投手として知られ、魅力的な投球スタイルを持っていました。彼の野球キャリアの経緯を詳しく見ていきましょう。

プロ入り前の経歴

石井選手は三人兄弟の末っ子です。彼の兄たちは共にバスケットボールを学んでいた影響で、石井選手も小学3年生まではバスケットに情熱を注ぎます。しかし、あるソフトボール大会に偶然参加したことを機に、彼の野球人生が始まります。小学4年生からは軟式野球に転向するものの、当初は野球の経験が全くなく、右利き用のグラブでプレーしていました。そこで指導者の助言を受け、左投げに変更したことが大きなターニングポイントとなりました。

中学校では、佐野中学校の軟式野球部に所属し、左腕ピッチャーとしてその実力を発揮。後に『野球小僧』において有望選手として取り上げられるほど、注目の的となります。桐生第一高校に進学後も、1年生からベンチ入りを果たし、3年生の春に骨折を経験しながらも夏には復帰。結果的には全国大会には出られなかったものの、彼の成績は着実に向上します。

その後、上武大学に進学し、2年生の春にはリーグ戦に初登板。4勝を挙げて最優秀新人賞を獲得し、主に救援投手として活躍しました。同学年には、後に共に阪神タイガースに入団する島田海吏選手がいます。

プロ入りと成績

2017年、石井選手はNPB育成ドラフトで阪神タイガースから指名を受け、契約条件として支度金200万円、年俸300万円で育成選手として入団します。背番号121を背負い、プロ野球の世界に足を踏み入れました。

2018年はウエスタン・リーグにおいて12試合に登板しますが、防御率は9.00と振るわず。シーズン終了後には台湾で行われたアジア・ウィンター・リーグに参加し、そこでの実績が今後の糧となります。

2019年には48試合に登板し2勝2敗1セーブを記録、防御率は3.46と改善。しかし、支配下選手契約への移行は果たせませんでした。2020年には開幕から17試合に登板し、防御率1.07を記録後、ようやく育成選手契約から支配下選手契約に移行。新たに背番号93となり、10月の対広島東洋カープ戦で一軍デビューを果たします。ここでも好成績を収めましたが、一軍での登板はこの試合のみでした。

社会人野球とその後

2021年シーズンには一軍での出場機会がなく、シーズン終了後に戦力外通告を受けました。しかし、2022年には会社チームのエイジェックで現役を続行することが発表され、再起を図ります。

選手としてのスタイル

石井選手は、最速150km/hのストレートを誇り、スライダーやカーブなど多彩な変化球を駆使して打者との勝負に臨みました。入団当初はセットポジションで投げていましたが、フォーム改造に取り組み、より身体全体を使った迫力ある投球を意識。これにより、2020年には好成績を収めるまでになりました。しかし、一軍生活が短命に終わり、オーバースローからサイドスローへの変える危機感を持つようになったのです。

おわりに

石井将希選手のプロキャリアは、数々の挑戦と努力の結果でした。今後も頑張ってほしいと願っています。

もう一度検索